おみやげはもちろん野沢菜漬け!

大湯通りにも「湯」のロゴデザインが

野沢温泉に来たなら、やっぱり野沢菜みやげは欠かせません。発祥の地だからこそのバリエーションの豊富さに驚かされます。今回は村民イチオシの変わり種の野沢菜漬けをご紹介します!

ギフトショップにカフェも併設されている「ハウスサンアントン」

手作り・無添加にこだわり、信州の果物の味がしっかりと伝わるジャムを提供する「ハウスサンアントン」は、大湯通りの中央にあります。店頭で販売しているおやきの香りに思わず引き寄せられてしまいます。

「野沢菜とき漬け」660円。11月~3月ごろまでの冬季限定商品です

こちらのお店のおすすめは「野沢菜とき漬け」。通常、野沢菜を漬ける際は茎を切らず、束のまま漬けるのですが、とき漬けは茎を切った状態で漬けるもの。しょうゆや酢、砂糖など、味付けもバリエーション豊かで、「ハウスサンアントン」では花椒やオリーブオイルなどを入れてアレンジしています。甘味と酸味がちょうどよく、ピクルスに似たさっぱりとした味わいです。スパイスの風味が鼻を抜け、いつもと違った野沢菜を感じられますよ。

■ハウスサンアントン ジャムファクトリー&カフェ
住所:長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9515
TEL:0269-85-2065
営業時間:夏季シーズンは9~18時(日曜は8時30分~)、冬季シーズンは9~21時
定休日:水曜(冬季シーズンは無休)

店先では簡単な食事も可能です

「麻釜」の近くにある「黄金屋」では、野沢菜キムチとして有名な「はんごろしキムチ」を販売。「はんごろし」は長野県の方言で、おはぎなどを作る際にお米を半分(5割)つぶすことを指します。お米のつぶし具合で味や食感が変化することにヒントを得て、野沢菜にも応用したことからこの名前が付いたのだとか。

「はんごろしキムチ」650円

シャキシャキ食感の野沢菜をキムチ漬けにし、舌がしびれるほどの辛さの中に、野沢菜の渋みが感じられる奥深い味わいです。辛口のキムチは温泉たまごの黄味と一緒にご飯にかけるとマイルドになり、ご飯が進みます。加熱処理をしたはんごろしキムチは通年購入可能です。

■黄金屋物産店(こがねや ぶっさんてん)
住所:長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9304
TEL:0269-85-2154
営業時間:8時30分~17時30分(冬季は9時~)
定休日:不定休

スキーや外湯巡りはもちろん、「集印めぐり」や村内の散策だけでも楽しめる野沢温泉。日本らしさを感じる温泉街でありながら、近年は海外からの観光客も多く訪れる村内を歩いていると、まるで異国に足を踏み入れたかのよう。懐かしさと新しさが入り混じる野沢温泉で、プチトリップを満喫してみてはいかがでしょう。

Text:深川瞳
Photo:五味貴志

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