湯けむりを浴びて野沢温泉の源泉を楽しもう

源泉が湧き出る「麻釜」。昔はここで麻を茹でて皮を剥いていたことからその名前がついたそうです

「麻釜」を利用できるのは村民の方のみ。茹でている様子が見られることも

村の名称に「温泉」が入っているのは、全国でも野沢温泉村だけ。名前の通り、村中に温泉の源泉が湧いていて、硫黄の香りが鼻をくすぐります。村の中央にある「麻釜(おがま)」では、なんと毎分500ℓもの源泉が湧出しているんです。一番熱い源泉は90度近くまであり、今もなお、村民が野菜やたまごを茹でる場所として活用されています。

「大釜」には約85度の温泉が湧いていて、こちらも山菜や野菜を茹でる場所として使用されています

「麻釜」のほかにも、村内には茹で釜が点在していて、温泉たまごも茹でられます。みやげ店では、温泉とうもろこしなども販売されているので、お腹が空いたらぜひ味わってみてください。

外湯の中でも有名な「大湯」は撮影スポットとしても人気です

村内には「外湯」と言って、村の人たちが大切に守り続けてきた共同浴場が13カ所あります。時間があれば、ぜひ外湯めぐりも体験してみましょう。

(広告の後にも続きます)

「集印めぐり」で村内をお散歩

「集印めぐり」のスポットは外湯や広場などに点在しています

村内を散策するのにおすすめなのが「集印めぐり」。スタンプラリーのように、村内に設置されているそれぞれのスポットのマークを集めるアクティビティです。スタンプラリーとの違いは、カーボン紙が挟まれた台紙を使い、備え付けの棒でこすること。ゆっくりこするとマークの模様が浮き出てきます。

台紙を抑えながらこするのが意外と難しかったです!

うまく浮き出てくると達成感もあって、喜びもひとしお

棒をしっかり握り、端から丁寧に圧をかけてこするのがコツです。力の入れ具合や時間の経過によって色合いが変わるので、その変化も楽しみましょう。

集印帳は 1冊462円で購入できます

集印帳は観光案内所やみやげ店で購入できます。集印帳には立ち寄りスポットの名称やその場所の歴史に関する説明も記載されています。「外湯」や史跡など、村の主な観光名所に集印スポットがあるので、観光しながら「集印めぐり」ができます。

「集印めぐり」でもらえるオリジナルタオルと手ぬぐい

集印スポットは全部で27カ所。その内10カ所以上をまわると、岡本太郎氏がデザインした「湯」の文字をあしらったオリジナル記念タオルがもらえます。20カ所以上をまわると、集印がデザインされた手ぬぐいも選べるようになります。

街中に点在する岡本太郎氏が書いた「湯」のロゴデザイン

岡本太郎氏とは、スキー場のゲレンデにブロンズ像を建立する際にデザインを依頼したことから、野沢温泉と深いつながりを持っています。村内には岡本太郎氏の手がけたレリーフやロゴもあるので、探してみてくださいね。

■野沢温泉観光案内所(のざわおんせん かんこうあんないじょ)
住所:長野県下高井郡野沢温泉村大字豊郷9780-4
営業時間:8時30分~17時30分
定休日:なし