S30Zと似たカタチをしたラグジュアリーGT、S130Z

マンハッタンカラーのTバールーフ280Zなど最高にオシャレだったが、スポーツカーよりGTカーとしての色彩が強くなったS130Z

伝説的な名車となった初代S30と比べ、どことなく影が薄い印象のある2代目S130型フェアレディZ…当時人気の刑事ドラマ、「西部警察」でTバールーフ仕様をベースにガルウイング化した「スーパーZ」のベースと言えば、ああそうかと思うくらい?

MOBY編集部がAIに聞いた、「30~50代のクルマ好きが気になる名車」にも一応ノミネートされているとはいえ、初代S30より重ったるそうで、3代目Z31よりパワフルとも言えないS130Zに、スーパーZ以上の好印象はなかなか持ちにくいかもしれません。

もっともそれは当然で、Z31型後期から鮮明となる「ラグジュアリーGT路線」が、S130の時から既定路線だったからなのですが。

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プアマンズポルシェのイメージを受け継ぐスポーティGTへ

居住性改善を目的とした車内スペースの拡大、装備の充実が図られ、各種メーターに名残を残しつつラグジュアリー化

1969年にデビューするや、想定された主要市場である北米では「Z(ズィー)カー」として大ヒットを記録、安価ながら当時のポルシェ911にも負けないパフォーマンス、高い実用性を両立可能な3ドアファストバックボディ、そして何よりカッコイイデザインが魅力です。

ただし、生産を終える1978年までの間にはマスキー法と呼ばれる厳しい排ガス規制に直面しており、排ガス浄化装置のためパワーダウンやレスポンス悪化という悪影響を逃れるべく、海外では当初の2.4リッターから2.6、2.8リッターへと排気量を拡大。

さらに衝突安全基準の強化で大型の5マイルバンパーの装着も余儀なくされ、発売当初の軽快なスポーツカーというコンセプトの維持は、容易ではありませんでした。

しかし、北米でユーザーへリサーチしたところ、Zカーそのものがブランド化していて次期型は必ずしもスポーツカーとしての性能を追求する必要はなく、むしろZカーのイメージを残した、より快適性や実用性の高いスポーティGTが求められた…とされています。

その結果、1978年にモデルチェンジした2代目S130型は、デザインこそ初代S30型のキープコンセプトながら一回り大きくなり、車内空間の拡大、パワステやエアコンの装備などによる快適性の向上が優先され、「スポーツカー」から「スポーティなGT」となったのです。

「スカイラインGT-Rのエンジンを断固拒否!」プリンスの血を拒んだ日産純血の元祖スポーツカー・初代フェアレディZ(S30)【推し車】