ブレーキ・バイ・ワイヤはどういう仕組み?
回生ブレーキを語る上で多少なりとも理解しておきたいのがブレーキ・バイ・ワイヤと呼ばれる機構です。
ブレーキ・バイ・ワイヤとはアクチュエーターやコンピューターを利用して摩擦ブレーキを機能させる種類のブレーキです。
もちろんブレーキキャリパーのピストンを押し出すのにブレーキフルードが使われていますが(つまり油圧)、ブレーキペダルが直接的に油圧に働きかけてピストンを押し出さず、コンピュータの信号を受けたポンプが油圧を作動させます。
ブレーキ・バイ・ワイヤと従来型摩擦ブレーキの違い
従来的な油圧ブレーキの場合、ブレーキペダルを踏んだ時の力(踏力)が油圧へ変換されるので、ブレーキ・バイ・ワイヤと異なる構造をしていることがわかります。この時、マスターシリンダーは踏力を油圧へ変換する役割を果たします。
また、マスターバックは踏力を補助します。ブレーキ・バイ・ワイヤと比べると、電子制御による介入が無い点で異なることがわかります。
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回生ブレーキのメリット
その1:走行しながら電気エネルギーを蓄電できる(節電できる)
1つ目のメリットは走行しながら電気エネルギーを蓄電できることです。回生ブレーキは摩擦ブレーキで発生する熱エネルギーを電気エネルギーへ変換できるとよく言われていますが、まさにこのことを指し示しています。
ハイブリッド車はエンジンが搭載されていて、モーター駆動に必要なエネルギーはエンジンによる発電で賄えますが、日産・リーフのような100%バッテリーのみで走行せざるを得ない車両は回生ブレーキの多大なる恩恵を受けていると言っても良いでしょう(恩恵を受けるのはハイブリッド車も同じ)。
その2:ブレーキの消耗を抑えられる
2つ目のメリットはブレーキの消耗を抑えることです。ここで言うブレーキとはブレーキパッドやディスクローターなど(摩擦ブレーキ)を意味します。
回生ブレーキと摩擦ブレーキが共に制動力を生み出すことで、摩擦ブレーキの負担を回生ブレーキのない車両より抑えることができるのです。
ブレーキパッドやディスクローターの消耗が減った分だけメンテナンス費用は安くなりますので、当然維持費も安くなります。安全を担保しつつお得に自動車を所有できるので、まさに一石二鳥です。