街に溢れるトヨタ「アルファード」みんなどうやって買ってるの!? “高額車”なのに「たくさん走ってる」不思議! 手軽に購入できる「プラン」が存在?

トヨタ「アルファード」と「ヴェルファイア」は、新車価格が約600万円と高額なクルマですが、街中で見ない日は無いというほど数多く走っています。オーナーはこれほど高額クルマを一体どうやって手に入れているのでしょうか。

アル/ヴェルを手軽に購入できる「プラン」が存在!?

 トヨタの「アルファード」と「ヴェルファイア」は、高級ミニバンの代表ともいえるクルマで、新車価格(消費税込)は前者が540万円から、後者は655万円からと、たとえエントリーモデルであっても相当な金額といえます。
 
 その一方で、街中には2023年6月に発売したばかりの新型モデルらしき両車が数多く走っています。
 
 一体なぜ、高額なアルファードとヴェルファイアがこれほど多く走っているのでしょうか。

 先述のように、アルファードとヴェルファイア(以下、アル/ヴェル)は、数千万円に上るような超高級車ではありませんが、とはいえポンポン手軽に買えるような金額ではありません。

 たとえマイカーローンで購入するにしても、よほどまとまった頭金がない限りは、月々の返済額が高くなります。

 一例として、頭金なしで「800万円の8年ローン」を組んだ場合、返済金額は月々10万円近く(ボーナス返済あり)なりまです。

 たしかに、アル/ヴェルはリセールバリューがあり旧モデルでも高く売却できるため、それを売ったお金を頭金に回して、ローンの支払い額を抑えながら乗り換えている人もいるでしょう。

 しかし、全員がこの方法で購入しているとは考えにくいもの。

 では、街で多く見かけるオーナーは、一体どのようにしてアル/ヴェルを手にしているのでしょうか。

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現金でもローンでもない新しい「買い方」とは

 この疑問について元中古車ディーラーに話を聞いたところ、「中には“一括購入”というリッチな人がいますし、一般的な“マイカーローン”を利用している人も珍しくありません。しかし、内情として“残価設定型プラン”を利用する人が多く、さらに最近では“サブスク”を利用して乗る人も増えています」との回答がありました。

 この残価設定型プランとは、車両の本体価格の一部をあらかじめ残価として設定しておき、残りの金額を月々支払うというシステム。

 例えば、車両価格が600万円のクルマで、5年後の下取り金額(残価)が400万円と試算されているケースでは、残価を差し引いた200万円を5年間の分割で支払う、というものです。

 そして5年間乗った後は、車両を返却することでそれ以上お金を支払う必要は無くなり、もし5年後以降も引き続き乗り続けたい場合は、残価の400万円を支払うことになります。

 つまり残価設定型プランを利用することで、一般的なマイカーローンよりも月の支払いを抑えることが可能となり、アル/ヴェルのような高級なクルマでも比較的入手しやすくなるのです。

 また、近年は自動車のサブスクサービスも増えており、トヨタでは「KINTO」でアル/ヴェル両車ともサブスクプランを提供しています。

 一例としてアルファードのプランを見ると、月々約5万円からの支払いで乗ることができ、さらに保険や税金、点検など維持費の支払いも必要ありません。

 こうした残価設定型プランやサブスクを利用すれば、手軽に高級車に乗ることができるので、アル/ヴェルのような高額なクルマを手に入れるハードルが下がっているとのことでした。

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 このように、高級車に乗るハードルを下げてくれる下残価設定型プランやサブスクといったシステムやサービスですが、一方で「車両が自分のものにならない」というデメリットもあります。

 しかし、それ以上のメリットを「手軽さ」に感じることから、利用する人が増えているようです。