観光地や見どころいっぱいの街・敦賀

今回新しくなった敦賀駅ですが、乗り換えの際に短時間で多くの人数が移動できるように、コンコースの長さや(200m)コンコースの広さ(5200㎡)も日本一ということですので、訪問した際には是非ご覧ください。

さて、この敦賀市ですが、「北前船」の拠点として栄えただけあり、たくさんの歴史的な建造物も残る魅力的な場所で、乗り換えだけで通過してしまうのはもったいない場所です。

敦賀駅から2キロ弱という場所に敦賀湾・日本海があり、海産物が豊富に採れ、古くから昆布やかまぼこなどの水産加工業が発展しています。また海側を除く三方は山に囲まれており、自然や歴史を体験できる魅力的な観光地もたくさんあります。


左/ 氣比神宮と 右/ 道の港 敦賀ムゼウム(写真:福井県観光連盟)

重要文化財で日本三大木造大鳥居のひとつでもある「氣比神宮」、1905年紐育スタンダード石油会社によって建てられたモダンな倉庫「敦賀赤レンガ倉庫」、明治から昭和初期にかけてのヨーロッパとの交通の拠点としての役割を担った敦賀港の史実を後世に伝える資料館「人道の港 敦賀ムゼウム」、福井の海の幸が集い海鮮丼や寿司、地元の特産品を楽しめる巨大市場「日本海さかな街」、かつての”欧亜国際連絡列車”の発着駅だった敦賀港駅舎を再現したとんがり屋根の印象的な建物「旧敦賀港駅舎(敦賀鉄道資料館)」、南北朝時代の延元元年(1336年)には、恒良と尊良両親王を守護した新田義貞が足利軍と戦った古戦場「金ヶ崎城跡」など、紹介しきれないほどの魅力的な場所の数々が街の中に点在しています。


左/日本海さかな街と 右/敦賀赤レンガ倉庫(写真:福井県観光連盟)

この新幹線の開業を契機として敦賀市では様々な開発計画も進められています。その中の一つ、敦賀湾に面した金ヶ崎周辺地区では、来訪者にとって魅力あるまちづくりの計画などが進められ、今後ますます魅力ある街へと変貌しそうです。


金ヶ崎周辺魅力向上デザイン計画パース図 ( 画像:敦賀市 ©OMA )

今回の北陸新幹線の延伸開業で、北陸の各県の間の移動は今までよりも大幅に便利になります。観光庁が行う北陸地域4県(石川県・富山県・福井県・新潟県)の旅行商品・宿泊料金の割引を支援する「北陸応援割」も始まりましたので、敦賀市も含めて数か所の福井県や北陸地域の周遊旅行などの計画を立ててみるのが良いかもしれません。

是非、この機会に福井県・敦賀市を訪れてみてください。

(鉄道チャンネル)