新幹線と在来線を結ぶ重要な乗換え駅

敦賀駅は、3階には島式2面4線新幹線ホーム、2階には乗換えコンコース、その直下部分の1階には島式2面4線の在来線特急ホームが設けられる、3層構造の駅となります。

新幹線⇔在来線特急の乗り換えは、3階と1階の間を、2階のコンコースを経て縦方向の移動で行われるという事になります。その乗り換え利便性を考慮して、昇降設備としてエスカレーター26基、エレベーター6基、そして乗換え改札機としては19通路を備えた施設となっています。

3月16日からの新幹線⇔在来線特急の乗り換えの想定は、最短8分でのダイヤが組まれています。開業前の1月に行った乗り換えシミュレーション・公開模擬訓練の際には、新幹線の乗客役になった約900人が、乗り換えを完了するまでに13分かかったとされています。それを踏まえて、JR西日本では、色々な事項で新たな検討を進めた上で、実際の延伸開業日である3月16日をむかえるということになります。

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JR西日本が行った乗換え時間短縮の取り組み

乗り換え時間短縮のための対策として、まずは在来線特急であるサンダーバードとしらさぎの停車位置を、当初の想定より約60メートルずらすことを行うようです。それにより、ホームの特定の場所に乗客が集中するのを防ぎ、ホームの混雑を緩和するという狙いがあります。

また、乗り換えのための上下階間の移動の円滑化のため,エレベーターやエスカレーター・階段の位置を案内サインでわかりやすく示すという事も行います。

新幹線から在来線特急への乗り換え時にには、新幹線つるぎ号1列車から、サンダーバード号、しらさぎ号の2列車それぞれに乗車される乗客が同時に移動する場合もあり、一つのエスカレーターの集中・混雑を避けるため、サンダーバード号としらさぎ号の乗り場までをわかりやすく示すことで、スムーズな乗り換えができるようにする工夫を行います。


敦賀駅の乗り換え表示(写真:JR西日本)

駅構内の案内サインの他にも、敦賀駅乗換案内動画を公開し、北陸新幹線各駅や特急停車駅にある告知ポスターや北陸新幹線車内背面テーブルなどにあるQRコードからこの乗換案内動画にアクセスできるようにしています。

また、下記のようなリーフレットを、在来線特急車内 の網袋に設置するなどの取り組みを行っております。


敦賀駅での乗り換え方法の車内リーフレット (画像:JR西日本)

こういった取り組みの効果がどうなるのか、3月16日の実際の開業以降の様子を見守りましょう。