正しいクッカーの選び方|登山ガイドが用途別おすすめも解説【山登り初心者の基礎知識】

アルミ製の登山用クッカーおすすめ

登山におすすめな形状は丸型で、素材は価格を重視するならアルミ、縦走などで軽量性を考えるならチタン。

グループで登山する場合も各自で料理することが多いため、ソロ登山でもグループ登山でも使えるように、まずはソロ用の500ml以上のサイズを買うとよいでしょう。

登山用のクッカーの選び方が分かったところで、次は登山ガイドの経験をもとに、おすすめのクッカーを紹介していきます。

コールマン「パックアウェイソロクッカーセット」

(写真提供:ニューウェルブランズ・ジャパン)

キャンプ用品メーカーの雄、コールマン。女子高生たちのキャンプの成長を描いた人気アニメ『ゆるキャン△』の主人公が使っていたクッカーのモデルと聞いて、侮ってはいけません。

容量900mlポットと400mlカップに、収納袋のメッシュポーチがセットに。内側にはフッ素コーティングがされ、ポットには注ぎ口が付いているのも地味に助かるポイントです。250サイズのガスカートリッジをすっぽりと収納でき、重さ約250gも合格点。

エバニュー「Ultra lightパン #18」




硬度の高い特殊アルミ素材を使うことによって、チタンと間違えるほど軽く、わずか152gを実現。容量は1200mlあるので、2人分の料理まで作れます。

内側には、焦げ付き防止技術のプラズマコーティング加工が施されているため、炒めものの料理をしても焦げ付きがほぼ無く、山の上での後片付けに困りません。

メスティン




生米を炊いて美味しいごはんを食べたいなら、メスティンがおすすめ。アルミ無垢の製品だと焦げ付きやすいので、コーティングされているものが後片付けが楽です。

メスティンとはアルミ製飯ごうの総称。トランギア社製がこれまでの代表格でしたが、今では各種アウトドアメーカーから多様なモデルが発売されています。

「メスティンの選び方とレシピ」の記事を見る

山クッカー角型3

(写真提供:ユニフレーム)

袋ラーメンを割らずに調理できるクッカー。四角い鍋が大小2つ、フライパンが1つのセットになっているため、その時の料理によって使い分けが可能。大小の鍋は重ねて携帯でき、省スペースになります。

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チタン製 登山用クッカーのおすすめ

EPIgas「ATSチタンクッカー TYPE-3M」




EPIgas製のチタンクッカー。アルミを底面に吹き付けるアルミニウム溶射(Aluminium Thermal Spraying、ATS)という技術によって、熱伝導率の低いチタンでもクッカーの底面全体に熱が行き渡るようになっています。

鍋には注ぎ口がついているので、沸かしたお湯をこぼさず注げるのもポイントです。