撮影の手順
フレーミング
撮影の手順としては、撮りたい主要な被写体が見つかったらどこまでフレームに入れるか、モニターを見ながら被写体までの距離を決めていきます。
背景の露出を決める
次に背景の露出を決めていきます。親指側ダイヤルを操作して、好みの背景色に仕上げます。露出補正値がマイナス側に大きくなるにつれ背景は濃いブルーになり、±0.0に近づくにつれて明るいブルーになります。緑のスターポリプも鮮やかなソフトコーラルも少し濃い目のブルーに仕上げると、メリハリが効いた絵になります。
仕上げる明るさには好みがあるので明るめに仕上げても、ドーンと背景を落としても良いので数パターン撮影すると良いです。背景の明るさを決めたら、次はフラッシュ光量を決めていきます。過多にならないように人差し指側ダイヤルを操作します。発光量を落としたい場合は、補正値をマイナス側に大きくシフトさせます。0.0EVから少しずつ数値を下げていき、好みの発光状態を求めます。
露出補整
露出補整-1.0EV.
露出補整-2.0EV.
露出補整-3.0EV.
露出補整-4.0EV.
フラッシュ補整
フラッシュ補整0.0EV.
フラッシュ補整-1.0EV.
フラッシュ補整-2.0EV.
フラッシュ補整-3.0EV.
ストロボのセッティング
外部ストロボは、AOI-Q1RCに最新型のドーム型拡散板を取り付けたタイプを使用します。セッティングする位置関係は、前回解説したギンガメアジの場合と同じです。ただし、今回は被写体に接近した撮影になるので、障害物を避けたストロボの位置合わせが必要になります。
カメラの位置が水底に近い場合には水底から離したり、ソフトコーラルに触れない位置に固定したりと毎回少しずつ工夫が必要になります。流れがある中を泳ぎながらの撮影ではないので、長めのアームで被写体からやや離した位置にストロボを配置すると、広範囲に配光され柔らかい照射が可能になります。
防水ハウジング
UH-OM1/AOI
レンズポート
DLP-05&ER-PN_PN-24/AOI
ブラケット
MPBK-02/MP
アーム
MP ARM 2L&18-25ADAPTER/MP
アームフロート
MP ARM FLOAT/MP
クランプ
MP CLAMP/MP
ストロボ
UCS-Q1RC-WHT/AOI
光ケーブル
MP MULTICORE OPTICAL CABLE/MP
渡名喜島のワイド撮影は通年楽しむことができますが、「五六ノ崎」は島の南側に位置しているので、梅雨明けの南西の風が強い日はエントリー&エキジットが難しくなります。梅雨が明けて穏やかな夏のシーズンには、快適なダイビングができます。
7月中旬から冬の季節風が強くなる11月下旬までは安定したシーズンと言えるでしょう。私が所属する水中撮影教室でも、シーズン中は毎週火、水、土、日曜日にかけて撮影ツアーを開催しています。興味のある方は是非お尋ねください。
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