ウキ釣りに好適な場所の見つけ方

さて、ザっと不向きな場所や条件をお伝えしましたが、これらを考慮すれば逆にクロダイに巡り合う確率が上るはずです。

プラスアルファの要素として、海底近くを泳いでいるクロダイは釣り人から見えにくいものの、カキやカラス貝、フジツボなどの付着生物が多く見られる場所はエサが豊富にあるため気配濃厚と考えてよいでしょう。また、アジやイワシなどの回遊があり、サビキ釣りなどが盛んに行われている場所にはクロダイもいるはずです。釣り場に到着したら、こうした好ポイントになる条件がないか状況をよく観察することが大切です。


カキが付着した岸壁。クロダイがいそうな好条件はあるか、釣り場に着いたら観察してみよう!

また、出掛ける前に「釣り場のポイント解説」をチェックしておくこともクロダイを探す近道です。
釣りの本(出版物)やインターネットの釣り情報にもポイントを示した図がよく掲載されていますので、これらを事前に調べておくことは言うまでもありません。しかし、このときヒントとして知っておくと役立つ情報もあります。

それはポイント図を見たとき、クロダイと記載があればそのまま信じてよいでしょうが、たとえばキスとかハゼなどクロダイ以外の魚種が記載されているようなポイントでも、十分に可能性があるということです。
それから、邪魔にならない範囲での船の往来や港湾の工事といった人的な騒音が激しい場所は、釣りでは何となく敬遠されがちですが、実は日常的に発生する騒音に対してクロダイは自分たちの身に危険が迫っていないということをよく学習しているため、意外な穴場となることが多くあります。


思わぬ場所が実はクロダイのポイントだということも…。事前のチェックや過去の情報、好ポイントの条件があるか釣り場をよく確認しましょう

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ウキ釣りで気を付けたいこと…マナー

最近釣り人のマナー問題が大きく取り上げられるようになり、私がよく通っている西伊豆の漁港も数ヵ所で釣り禁止となってしまいました。とても残念です…。

マキエを使用しての釣りは大変威力のある釣りであるがゆえに、周囲への影響も大きいことをとくに意識していただきたいと思います。先ほども触れましたが、堤防や岸壁では漁船など船舶の往来の邪魔にならないように注意が必要です。車を止める場所や竿を出す場所は、近くに地元の方がいれば事前に一声掛けておくことを心がけましょう。


マキエを使用する釣りにおいては、とくに後片付けは丁寧にしましょう

安全第一を考え、波静かな内湾であっても救命胴衣(ライフジャケット)は必ず着用しましょう

これら最低限のマナーを守ることにより、楽しくのんびりと大型クロダイに巡り合うチャンスを待つことができます。

 

いかがだったでしょうか? クロダイだけでなく魚を寄せる効果が高いマキエを使った「ウキ釣り」は、場所を見極め、自分だけのポイントを作ることができれば、かなり釣果が期待できます。
というわけで次回は、大型クロダイに巡り合うチャンスをさらに大きくするテクニックについてお伝えしたいと思います。


①私もクロダイを釣ってみたいけど、沖磯や岩場に行かないと釣れないのかな? 足場の悪い場所だと不安だし、遠出をするのも何だか気が引けちゃうな~

②実はクロダイは思いのほか身近な場所にもたくさんいるそうです。クロダイは低塩分水域を好むため、湾奥の静かな場所にも生息しています。たとえば、車を横づけできるような釣り場でも十分に大型が釣れちゃうんですって

③そのクロダイを効果的に釣る一つの方法がマキエを使った「ウキ釣り」。その理由は、クロダイは嗅覚が発達しているので一ヵ所にマキエを投入すればそこが好ポイントになるからだそう

④それなら何となく私にも釣れるような気がします! 次回は仕掛や釣り方のコツを教えてね!