■違い3.音楽的価値観

多くの人が気づいていると思うが、音楽的価値観もそれぞれ異なっている。邦楽を作る上では、アーティストのバッググラウンドやメッセージ性を強く反映させている。

ヒット曲を生み出すためには、「どんな曲なのか?」よりも「誰が歌っているのか?」というアーティスト性が特に重要となる。また、楽曲にメッセージ性を強く込めることから、感情が揺さぶられやすいという特徴を持つ。

その一方、洋楽はメッセージ性よりもノリを重視している。「楽しい」「踊れる」というシンプルな表現を取り入れている楽曲が多く、そういったノリの良い楽曲が世間から注目される傾向にある。それに加えて洋楽の歌詞はシンプルで、意味が非常にわかりやすい。

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■違い4.コード進行

4つ目の違いはコード進行だ。邦楽はAメロ・Bメロ・サビという異なる進行を用いて、楽曲全体の起伏を大きくするのが定番である。展開が激しく、楽曲全体を通してストーリー性を感じられる。

それに対し、洋楽は楽曲全体を通して4コードを繰り返す、というシンプルな構成である場合が多く、セクションごとの進行の使い分けが少ないのも特徴。このコード進行は、メロディの付け方にも大きく反映されている。