日本の音楽を意味する「邦楽」。最近では、Adoの『新時代』や『逆光』、KOH+による『ヒトツボシ』、SEKAI NO OWARIの『Habit』などが大ヒットを記録した。

一方、海外の音楽(主に西洋音楽)を意味する「洋楽」では、レディー・ガガの『Hold My Hand』や『Born This Way』、Ylvisによる『The Fox』などが流行している。

この邦楽と洋楽の2つには、それぞれどのような違いがあるのかご存知だろうか? 何となくは理解していても、具体的な違いを知っている人は少ないはずだ。

そこで今回は、邦楽と洋楽の違いを5つのポイントに分けて解説していく。音楽が好きな人もそうでない人も、ぜひ本記事を最後まで読んでみてほしい。

■違い1.リズム・メロディ

1つ目の違いは、リズム・メロディだ。邦楽はメロディを重視しているのに対し、洋楽はリズムを重視する傾向が強い。

邦楽の多くの曲はメロディを主軸として考え、特にボーカルを強調している。ボーカルをミックスのセンターに配置することが基本なので、リズムは表打ちで単調なものが多くなる。アレンジをしたとしても、ボーカルの邪魔にならないようにすることがほとんどだ。

一方、洋楽の場合はメロディよりもリズムを重視している。キックドラムが強調されていることが多く、邦楽よりも立体的なリズムを感じられる。ダイナミックレンジが広いほか、リズムが交差することで高揚感が生まれる。

そのため洋楽のノリの良いリズムは、聴いているだけでテンションを急上昇させることが可能だ。

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■違い2.楽曲の構成

邦楽と洋楽では、楽曲の構成が大きく異なる。邦楽はAメロ→Bメロ→サビという構成が基本的で、サビには楽曲を盛り上げるための最高音を用いる手法が多い。また、サビをより際立たせるために、AメロとBメロはメロディの起伏を抑え、控えめに表現するのが一般的だ。

洋楽の場合は「サビは盛り上げるもの」という概念が弱く、楽曲のどの部分を聴いても楽しめる構成になっている。AメロやBメロでも印象的なメロディを躊躇なく使い、曲全体を通して盛り上がりを見せているのだ。