TVアニメ『変人のサラダボウル』ティザービジュアル (C)平坂読/小学館/「変人のサラダボウル」製作委員会

【画像】え…っ? 「こんなホームレスおる?」「ジャージちゃんと着て」 これがドキドキしちゃう『変人のサラダボウル』美人騎士・リヴィアです(4枚)

「映画レベル」1話からド迫力

 2024年の春アニメは『僕のヒーローアカデミア(7期)』『ゆるキャン△ SEASON3』『転生したらスライムだった件(3期)』など、人気シリーズの最新作数多くが名を連ねています。一方で今期からスタートする作品もあり、第1話を見てその後に継続して視聴するか判断する人も少なくないでしょう。

 すでに第1話の放送後には、SNS上で「冒頭3分で視聴決定」「ギャップ萌え」「作画レベルが高すぎる」と、評判になっている作品も出ています。この記事では、「1話見て継続視聴したくなる2024春アニメ」を3作品振り返ります。

 4月13日からテレビ東京系列ほかにて放送中の『怪獣8号』は、「少年ジャンプ+」で連載されている松本直也さんの同名マンガが原作です。日常的に怪獣がはびこる架空の日本を舞台に、怪獣を討伐する「日本防衛隊」への入隊という夢に破れた主人公の日比野カフカ(CV:福西勝也)が、突然現れた怪獣に襲われたことで自身が怪獣に変身できるようになり、能力を隠しながら再び防衛隊を目指していきます。

 第1話は横浜に怪獣が現れ、大災害が起きているシーンから始まりました。隊長として活躍するカフカの幼馴染の亜白ミナ(CV:瀬戸麻沙美)が率いる防衛隊第3部隊の戦闘シーンは、映画を見ているような臨場感のある音響とヌルヌル動く映像で、冒頭3分で引き込まれるほどの迫力です。

 OP後はカフカが怪獣専門清掃業として働くシーンへと移り、ミナとともに怪獣と戦うという約束を果たせずにやるせない思いを抱えていることが明かされます。その後、防衛隊員を志す後輩の市川レノ(CV:加藤渉)と出会い、防衛隊の募集年齢が33歳未満までに引き上げられたことを伝えられ、カフカが再度夢を追いかけようと決心した矢先、怪獣が現れました。

 カフカは市川を逃がして戦いますが、絶体絶命のピンチに陥ります。そのとき、通報して戻ってきた市川が戦いに加わってピンチを逃れ、防衛隊第3部隊が一瞬で倒しました。そして、怪我を負ったカフカたちは入院しますが、怪獣が現れてカフカの口から寄生します。

 寄生されたカフカは市川と逃亡、ふたりの今後が気になる終わり方を迎えました。放送後、SNS上では「今期トップクラスの作画」「今後のバトルシーンが楽しみ」などとバトルシーンの作画に好評の声が続出しています。

 架空の日本ではなく、岐阜県を舞台にしているのが4日からTBSほかにて放送開始した『変人のサラダボウル』です。平坂読さんによる同名ライトノベルが原作で、貧乏探偵の鏑矢惣助(CV:古川慎)が、尾行中に異世界の皇女サラ・ダ・オディン(CV:矢野妃菜喜)と出会い、現代に順応していく彼女と奇妙な共同生活を始めるコメディアニメです。

 第1話では冒頭で反乱軍によって追われる身となったサラが、ポータルをくぐって現代に転移するところから始まります。サラは落ちて下敷きになった鏑矢の怪我を回復魔術で治したり、異世界から来たことを証明するために公園で攻撃魔術を繰り出してジャングルジムを破壊したりと、現代で魔術を使うことの何が悪いか理解していません。サラの行動に焦る鏑矢との掛け合いのテンポの良さが心地よく、サラの危機感のなさと鏑矢の鋭いツッコミに思わず笑ってしまいます。

 サラはカップラーメンを食べたり、スマホゲームに夢中になったりと徐々に現代に順応していきました。アニメの中盤では、ソファで寝転がって『名探偵コナン』を読む姿も見せました。パロディではなく第1巻の表紙がそのまんま描かれており、同じ小学館作品ならではの遊び心があります。

 1話後半では不倫調査中に尾行していたサラリーマンがヤンキー集団に暴行されているのを助けたことをきっかけに、鏑矢がサラに探偵業を手伝うことを許可して終わりました。

 2話では主人のサラを追って、女騎士リヴィアが転生してくるも、行く当てがなくてホームレスになってしまうエピソードが描かれます。どんどんキャラも増え、盛り上がりを見せそうです。



『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』キービジュアル (C)謙虚なサークル/講談社・「第七王子」製作委員会

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王子&魔人コンビの今後はいかに?

『転生したら第七王子だったので、気ままに魔術を極めます』は、謙虚なサークルによる同名ライトノベルを原作としたアニメです。血筋と才能に恵まれなかった凡人の魔術師が強い魔術の血統を持つサルーム王国の第七王子ロイド=ディ=サルーム(CV:小市眞琴)として生まれ変わり、魔術を極めていきます。

 第1話の前半はメイドたちにロイドが可愛がられたり、剣術を学んだりとよくある異世界ものに感じますが、後半では大きく話が動きます。夜中に立入禁止の封印書庫へ忍び込んだ彼は、本に封印された魔人グリモワール(CV:大塚明夫)に遭遇しました。封印を解いてグリモワールの魔術に触れ、ロイドは指が傷だらけになるも、血をすすって楽しそうにしているサイコパスな一面が描かれます。

 戦闘の後半ではロイドはグリモワールの最大威力の攻撃も防いで分析し、キラキラと目を輝かせて興奮していました。グリモワールの方が逃げようとしますが、結界によって逃げられず攻撃を受けます。グリモワールがロイドへの服従を誓い、小さな姿になったところで第1話が終わりました。

 同作もバトルシーンが好評で、「かわいいキャラデザとキレキレなバトル演出のギャップが最高」「原作のクオリティを保ってる」と絶賛されています。サイコパスなロイドと良からぬことをたくらむグリモワールのコンビの今後に注目です。