最強の「はは」、ヨルは、アーニャのために「第3の顔」を発動する! TVアニメ『SPY×FAMILY』2クール目ティザーPVより (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

【画像】第2クール、笑顔が素敵! 美人で可愛いヨルさん(5枚)

「第3の顔」は、「守るべき大切な人」のための顔

 市役所で事務職員として働く『SPY×FAMILY(スパイファミリー)』のヨルは美人ですが、かなりの「天然さん」で地味女子。恋人もいないオールドミスだと思われ、同僚の女性たちからはないがしろにされていました。もちろん、彼女に東国の秘密組織「ガーデン」に所属する凄腕の殺し屋「いばら姫」という裏の顔があることは誰も知りません。東国では、長く独身でいる女性に秘密警察からスパイ容疑がかけられることもあるため、ロイド「黄昏」と偽装結婚をし、アーニャの義母「はは」になりました。

 ところが、「はは」になったことがきっかけで、ヨルの「第3の顔」が現れます! 作品中最強と言われるヨルのパワーとスピードを超増量させ、全身から最凶オーラをほとばしらせる「第3の顔」とはどんなものなのか!? 今回は、そんな「はは」になったからこそ現れたヨルの「第3の顔」にゾッとしてしまう4シーンをご紹介します。

人を守る殺し屋の秘儀に、動物たちがゾッ…

 イーデン校の面接試験は、学校の門をくぐったところから始まっていました。「エレガント」を最重要視する教師のヘンリー・ヘンダーソンたちが監視するなか、試験会場に向かう即席の偽装家族、フォージャー一家は、初代学長の像に敬礼したり、洋服の着替えを用意していたりで、ポイントを稼いでいました。

 校内では受験生とその両親の品格を見るために仕掛けられたさまざまなトラップをクリアしたフォージャー一家は、「飼育舎から動物たちが逃げ出す」というハプニングの際にも、ロイドが暴走する牛たちからお偉いさんの息子を助け、ヨルが牛の群れのボスを倒し、アーニャが怖がるボス牛を落ち着かせるという見事なチームプレイで乗り切ったのです。すばらしい瞬発力でボス牛の秘孔を突いて着地した時のヨルは、殺し屋・いばら姫の時よりも鋭く、暗い目をしています。殺し屋として対象を葬るのではなく、誰か(=アーニャ)を守るために困難に立ち向かう……。「はは」として、ヨルの「第3の顔」が始まったシーンです。

人知れず見せた「第3の顔」に視聴者がゾッ…

 面接本番では、練習どおりの受け答えをしていたフォージャー一家ですが、そんな彼らをねたんだ面接官からされた、「母親についての質問」にアーニャは泣いてしまいました。ほくそ笑み、中傷するように意地悪な言葉を続ける面接官に、ロイドはグッと感情を抑えこもうとしていました。そしてヨルの「第3の顔」発動です。暗い表情に赤く怒りに燃えた目……。「ささいなことですって!?」とパキパキと指を鳴らし、今にも相手に飛びかかって、始末してしまいそうな勢いでした。

 もともとヨルが殺し屋を始めたのは幼少期に両親を亡くし、弟のユーリを養うためです。ユーリのためなら殺し屋の仕事もこなし、苦手な料理も頑張るという彼女ですから、自分の「大切な人」への責任感や愛情が強いことが分かります。アーニャに対しても、自分が守るべき大切な人だという意識があるからこそ、この「第3の顔」の発動と暗殺ポーズの出現になったのでしょう。



殺し屋「いばら姫」スタイルのヨルは作中で最強『SPY×FAMILY』Vol.3 初回生産限定版 DVD (C)遠藤達哉/集英社・SPY×FAMILY製作委員会

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魔女!? 鬼!? ますます迫力を増す「第3の顔」

最強の魔女そのもの!? 合格祝いの小芝居でロイドがゾッ…

 いろいろあったけれど、見事イーデン校に合格したアーニャのお祝いは、お城を貸し切りにした「お城で助けられごっこ」でした。組織をあげて「黄昏重要案件」に取り組む大人たちの真ん中で、アーニャは本当に楽しそうです。

 そしてヨルはというと、お城に行く前から、ワインですっかりできあがって、ろれつは回らない、シャキッと立てず、ユラユラ揺れているという状態でした。これはこれで、いつものヨルとも殺し屋の顔とも違う、もうひとつのヨルの顔ではありますが、注目していただきたいのは、「お城で助けられごっこ」の最終盤、アーニャ姫を取り返しに来たロイドの前に立ちはだかったヨルの「第3の顔」です。

 最強の魔女・ヨルティシアとコールされて出てきたヨルは、ユラユラ揺れていたところからの、鋭い足技。とっさにのけぞって回避したロイドですが、頬が切れ、血が流れました。目の前のヨルティシアことヨルはというと、怒りのオーラを放ち、赤い瞳が不気味に光っています。そして、「アーニャさんをさらおうとする者……許しません」とつぶやくと、パンチとキックでロイドを追い詰めますが、最後には酔いのせいで足を滑らせ、そのまま寝てしまいました。

 見た目と攻撃力は邪悪な魔女そのものではありますが、「はは」としてアーニャを守ろうとする使命感と愛情から発動されるのが、この「第3の顔」なのでしょう。

鬼か野生動物か!? 町のチンピラたちが本物の恐怖にゾッ…

 新調したばかりのイーデン校の制服を来てスーパーに立ち寄ったアーニャとヨルは、街のチンピラに目を付けられてしまいます。仕立て屋の女主人から聞いた「通学生といえば、誘拐も頻発しているみたいです……」といううわさ話は本当だったのです。そして、ヨルがちょっと目を離したすきに、アーニャはチンピラたちにさらわれてしまいます。

 もちろん、こんなところでオロオロするだけのヨルではありません。スーパーの脇道に入ったところで、ひとり目のチンピラをスーパーの紙袋もろとも撃破。「なにを……しているのですか……」と、にらみつけるヨルの顔は縦筋が走った不穏な「第3の顔」になっていました。

 しかし、もっとも恐ろしいのは、その直後です。カボチャを投げつけようとしたチンピラの目の前で、ヨルは素手の突きで生のカボチャを破壊しました。その時の「突きの手越しのヨルの顔」は、垂らした両サイドの髪がまるでツノのように見えて、鬼かどうもうな野生動物のよう……。一瞬の「第3の顔」なので、注意深く見てみてください。

 殺し屋としての技量がずば抜けていて無敵なヨルですが、彼女の本当の怖さを知るのは、この「第3の顔」発動時かもしれません。第2クールではどんな時に彼女の「第3の顔」が見られるか、楽しみです。