3.【福岡県うきは市】みなも
・うきはの見どころ
福岡県の南東部にあるうきは市は、「筑後川」と全長20数kmに及ぶ「耳納連山」に囲まれた自然の恵みにあふれた土地。
美しい水路があるうきは市・筑後吉井
一年を通してももやぶどう、柿など果物が収穫でき、フルーツ狩りも楽しめます。また、ここの魅力は「水」。市内ほぼ全域で地下水を利用して生活するほどの良質で豊富な水に恵まれています。
建物のさまざまな意匠も美しい
市内には2軒の重要伝統的建造物があるほか、当地固有の歴史・文化資源が多数残っています。中心部の筑後吉井エリアは、江戸〜大正期の150軒以上の白壁土蔵造や木造の町屋・屋敷が建ち並び、江戸期に開削された美しい水路と調和しています。
歴史的なまちなみに個性的なショップも点在し、散策も楽しいですよ。
・みなも
大地主の家らしく、一級の木材が使用されている碓井邸
筑後吉井に2022年7月に開業した分散型古民家宿「みなも」。水に支えられたうきはの営み、歴史、暮らしなどの物語を感じることができる3棟6室からなる宿です。
菜種油と櫨蝋を生業としていた大地主の築100年を超える元邸宅「碓井邸」に、4つの異なる意匠の客室があります。
プライベートサウナのととのいスペースは半露天。ロウリュには、うきは市で希少な在来種の茶葉を栽培している「楠森堂」の特上ほうじ茶を使用
プライベートサウナを備えた客室が特に人気で、うきはの天然水かけ流しの水風呂、露天風呂、インフィニティチェアを備えた贅沢なととのい空間が広がります。
水のせせらぎがきこえる堀江邸
かつて診療所を営んでいた家族の築100年を超える邸宅を活かした1棟貸しの客室「堀江邸」は、みなもの中で唯一キッチン付き。近くの直売所や道の駅で購入した食材を調理して楽しむのもいいですね。
鏡田蔵の2階 歴史の流れを感じながらステイを
2023年4月には、全国でも珍しい、うきは市指定文化財を活用した「鏡田蔵」をオープン。
江戸時代から明治にかけて建てられた役人の官舎の蔵を改修。「うきはの恵みに酔う」をコンセプトに、1階には宿泊客が利用できるセルフバーを、2階は居室及び寝室を据えた、1棟貸しの客室です。
セルフバーでは、ウイスキーやジンの他、うきはのフルーツカクテル(ノンアルコールカクテル)を作るセットが用意されています
客室のバーは、福岡・中洲の名店「Bar Higuchi」が監修。時季によって変わる素材と、素材に合わせたお酒が用意され、宿泊者自身がバーテンダーとなってカクテルを作る体験ができます。
朝は、うきはエリアで服や雑貨、食品やスイーツショップを営む「ぶどうのたね」監修の朝食を、うきは市指定文化財「鏡田屋敷」で。
うきはは野菜や果物をはじめ米や麦・大豆や卵・牛乳やお茶・酢や味噌など、食卓に並ぶ食材のほとんどを地産地消できるほど食資源の豊かなまちです。
生産者の想いと土地の力が込められた食材を、うきはならではの味わい方に仕立てた、とっておきの朝食をお愉しみいただけます(現在、金土日のチェックインのみ予約受付。メニューは時期によって異なります)。
▼市指定文化財を活用した宿泊施設「みなも 鏡田蔵」
https://fukuoka-leapup.jp/tour/202304.1887
【みなも】
■住所: 福岡県うきは市吉井町1302 (フロント棟所在地) [MAP]
■TEL: 0943-76-9882 (9:00〜18:30)
■アクセス: JR久大本線「筑後吉井駅」より徒歩約10分
■詳細はこちら
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私は仕事で多くの古いまちなみの観光まちづくりに関わっています。今回は紹介できませんでしたが、木工のまちで有名な福岡県大川市にある小保榎津のまちなみもその一つ。
古い家屋をできるだけそのままの素材、雰囲気を保ちながら、飲食店やカフェ、宿にするプロジェクトがすすんでいます。
ここで紹介した3エリアはその先進地。歴史も文化も感じながら、まち全体を楽しんでくださいね。
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