「福岡の古民家・文化財的な宿3選」歴史ある街並みと宿泊を楽しむ!

1.【福岡県太宰府市】カルティアホテル 太宰府

・太宰府の見どころ

実は京都より古い都で、7世紀後半から、外交・軍事を担う国の役所が置かれ、中国など海外からの来賓をお迎えする迎賓館の役割を果たしていました。

 


太宰府天満宮は福岡旅行でもマストの場所

 

太宰府といえば太宰府天満宮への訪問は欠かせません。2026年ころまでは、大改修のため、仮殿での参拝となりますが、それもめったにない機会ですね。

 


四季折々の表情も美しい太宰府天満宮

 

あわせて九州国立博物館や竈門神社へもぜひ。さらに時間が許すなら太宰府政庁跡や、仏像を間近にみる観世音寺の宝蔵にも足をのばしてみてください。

 

▼【2024最新】福岡・太宰府観光食べ歩きグルメ&スイーツ10選
https://fukuoka-leapup.jp/gourmet/202401.22764

 

 

・ホテルカルティア 太宰府


太宰府天満宮の参道から徒歩1分。フロント、レストランも備えた古香庵

 

太宰府天満宮の参道から徒歩数分以内の門前町に点在する分散型ホテル。

 

明治時代に天満宮に仕えていた吉嗣拝山という水墨画の絵師が建てたアトリエ兼邸宅で、その後料亭となった古香庵や太宰府天満宮へ魚を毎日収めた魚屋、そして料亭だった好古亭、離れの梅花と3棟があります。

 


古香庵の庭。四季折々の美しさが心にしみる

 

1室2名定員の部屋には、時の流れがそのまま凝縮したようなこだわりを感じることができます。

 


古香庵にある、大正3年に建てられた宝蔵として使われていた部屋。1階はリビングで、写真は2階

 

宿泊客だけができる特別な体験が、太宰府天満宮の夜間正式参拝。夜の静寂の中で、神聖な時間を過ごすことができそう(1名5,000円)。その他、人力車での散策や、金継ぎ体験が楽しめます。

 


夜間には宿泊者のみが参拝できるという特別な体験が楽しめる

 

このホテルの魅力のひとつはレストラン。博多和牛や糸島豚など九州各地からの食材を使ったランチやディナー、アフタヌーンティーを楽しめます(要予約)。

 

 

私はこちらのランチやアフタヌーンティーも楽しみましたが、庭を眺めながら、ゆっくり味わう時間はとっても贅沢。レストランの利用もおすすめですが、せっかくなら宿泊して、絶品の和朝食を味わいましょう。

 

【ホテルカルティア 太宰府】
■住所: 福岡県太宰府市宰府3-3-33 [MAP]
■TEL: 0120-210-289
■アクセス: 西鉄太宰府駅より徒歩約5分
■詳細はこちら

(広告の後にも続きます)

2.【福岡県八女市】Craft Inn 手[té] (クラフトイン テ)

・八女の見どころ

九州以外の方であれば「八女茶」をイメージされる方も多いのではないでしょうか。

 

福岡県八女市には、一面緑の茶畑が広がる八女中央大茶園や四季の花々が美しい奥八女など、自然の美しい風景がいっぱい。

 

 

今回フォーカスするのは、八女市中心部の八女福島。八女福島の町家は土蔵造りが多く、白壁の街並みは国選定重要伝統的建造物群保存地区(以下、伝建地区)に指定されています。

 

 

そこには、仏壇、提灯、久留米絣、和紙や竹細工などの匠の手仕事が光るクラフト文化が息づいています。

 

 

・Craft Inn 手[té]


(C) Koichiro Fujimoto

 

八女福島の伝統的建築物、旧塚本邸と旧丸林本家蔵を改修して宿泊施設に。

 

家具や調度品など、八女を中心としたつくり手により彩られ、この土地に息づく手仕事の文化を体感できる空間になっています。

 


藍の部屋 (C) Koichiro Fujimoto

 

「藍の部屋」は、かつては乾物屋、瀬戸物屋、質屋だった建物をリノベーション。

 


藍染絣工房が手掛ける美しい藍の家具。テーブルも見事 (C) Koichiro Fujimoto

 

1階に藍染のテーブルのある畳のお部屋と木桶のお風呂、2階に天然藍染手織りの久留米絣のタペストリーのある板敷の部屋でくつろげます。

 


特に障子にも注目してほしい竹の部屋 (C) Koichiro Fujimoto

 

竹の部屋は、地元八女市の職人たちが手掛けた竹で編んだテーブルやチェア、ランプやシェードなどまさに竹づくし。

 

2階の障子紙は、改修前の部屋に残された襖を和紙にすき込んだもの。襖に描かれていた菊をモチーフにした久留米絣のクッションと共に、この土地の記憶を感じることができます。

 


目にも鮮やか!元気になりそうな朝食 (C) Koichiro Fujimoto

 

朝食は、八女茶はもちろん、野菜やフルーツなど地元の食材をふんだんに使い、木と竹だけで作る木桶で提供されます。

 

この宿は、八女を中心に地域文化商社として“ひと”と“もの”をつないでいく「うなぎの寝床」のグループ会社「UNAラボラトリー」が運営。

 

八女福島に点在するショップを訪ねるもよし、手仕事をより深く体験するクラフトツアーもいっぱい。時間に余裕をもって八女滞在を楽しんでみて。

 

▼久留米絣のもんぺでおなじみ「うなぎの寝床」とは
https://fukuoka-leapup.jp/tour/202207.694

 

【Craft Inn 手 [té] 旧塚本邸 (藍の部屋 竹の部屋)】
■住所: 福岡県八女市本町120-1 [MAP]
■TEL: 0943-25-7577 (9:00~18:00)
■アクセス: JR博多駅より電車にてJR「羽犬塚駅」で下車、タクシーで約20分
もしくはJR「久留米駅」で下車、西鉄バス「西唐人町」で下車→徒歩約10分
■詳細はこちら
★八女、筑後地域を堪能するツアーはこちら