Day2 近露~本宮大社 迫りくるアップダウンと熊野の魔物。

熊野らしい歴史と林道を進む

―――次の日出発は何時くらいでしたか?

8時くらいだったと思います。

―――近露を出発して二日目。二日目の方が距離的には長かったんですかね?

そうですね。二日目の方が距離が長くてアップダウンもちょっとあったかなって感じですかね。


宿のご主人が安全祈願をしてくれる

―――二日目に際して一日目と装備変えた部分ってあります?

はい。二日目の方がアップダウンが激しいということだったので、ウェアをよりアクティブな汗いっぱいかくことを予測してたのでちょっと薄くしましたかね。

一日目に着てたやつをしまって、その中に着てたやつで歩いてみたらジャストくらいでしたかね。

―――なるほど。気候的には暑くもなく寒くもなく、不快な感じではなかったですか?

そうですね。ほんとに運動量が多い山行やったのでちょうどくらいでしたね

―――ありがとうございます。そこから二日目歩いていくわけですが、長かったと思うんですけど印象に残っていることとかってありますか?

二日目の方がイメージしていた熊野古道感というか、石畳があったりとか苔むしてたりしている箇所が多かったです。

あと歴史的な部分では看板での解説が多かった印象です。距離は長いんですけど立ち止まって写真撮ったりとか、読み物読んだりする時間が二日目の方があったかなという感じがしますね。じっくり楽しめたかな。


道中、名所には看板による解説がある。

迫りくる妖怪「ダル」

―――なるほど。なにか記憶に残ってる読み物とかあります?

その魔物がこけさすから気をつけろよ的な。なんだっけな…

蛇形地蔵かな。そこがなんかちょっと気を付けていかないとなあみたいな話をしてたんですけど。


参照】蛇形地蔵。「ダル」という妖怪の言い伝えがあり、憑りつかれて遭難する人がいたとされる。

―――大丈夫でした?

なんとかもうめちゃめちゃ気を付けたので。大丈夫でした。

――― (笑)

魔物に勝ちましたよ(笑)

―――無事帰ってきてくれて良かったです(笑) その後、アップダウンはなかったですか?

アップダウンね、結構あったんですよ。

―――そうですよね。体力的には大丈夫でした?

体力的には大丈夫でしたよ。ただ自分ら長い距離とか歩くの好きでよく行ってるもので大丈夫だったんですけど、慣れてない方だと結構きついんじゃないですかね。

アップダウンがあるので。ちょうどアメリカのトレイル終わったくらいだったので、体力いちばんあるときだったので。無双状態のときだったのでぜんぜんサクッと行っちゃいました。

熊野を歩くハイカーに祝福を


参照】熊野本宮まで残り数百メートルの「ちょっとよりみち展望台」

あと後半なんですけど、熊野本宮にあるでっかい鳥居あるじゃないですか。あれが見えるビュースポットみたいなのがあったんですけど。

そこは皆さん立ち止まって写真撮ったりとかしてて、熊野古道の僕らが歩いたルートの中でもかなり印象的なバーンと広がる景色が見えたので、ここまで来たかっていうちょっとこう達成感もありつつ、感動しましたね。

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前編完結。熊野古道を歩くのにあると助かるものとは?

―――ありがとうございます。今後熊野古道歩きたいな~って、中辺路歩きたいな~って思っている人に対して、気を付けておいた方が良いこととかなんてアドバイスしますか?

補給場所がしっかりある区間とない区間ていうのがあるので、事前にしっかり練っておくことも必要です。

意外とアップダウンがあって運動量が多いんですけど、そのあとこうやっぱり樹林帯なんで冷えがグッとくるので、しっかりと汗を吸い取るような防寒具、フリースであったりとかそういったものを持っとくと安心かもしれないですね。

―――大変参考になります。ありがとうございます!