ツエルトと細引きに助けられた話

さて、タイトルの「ツエルトと細引きに助けられた話」ですが、今年初めの雪積した時期に、冬季限定のバリエーションルート「爺ヶ岳の東尾根」を通り、ピークを目指している最中に悲劇が・・・


東尾根の切れ落ちた細いリッジ

(・・・テントのポールがない)

あれだけ家でパッキングチェックをしたのに、!!テント泊予定地まで残り1時間ぐらいのポイントで気付く失態。一緒にいたバディは冷や汗をかき絶句。10分程思考が停止、その後冷静さを取り戻しザックの奥底に詰め込んでいたツエルトがあることに気付きます。

今ある持ち物でどうにか一夜を越える!命をかけたサバイバルミッションが始まります。とりあえず、テント場まで到着し、使えそうなものを地面に全て広げます。

ツエルト・自作細引きセット(カラビナ付き)・ショベル・竹ペグ・トレッキングポール・太めのペグ

縄文時代や弥生時代を中心に作られた竪穴式住居の半地下構造は温度変化が抑えられていたという特徴を思い出し、脳内での完成図は竪穴式住居をイメージ。ショベルで雪に竪穴を掘り、風からの影響を減らし、ツエルトをトレッキングポールを支柱にし屋根を作ります。

なぜか、いつなんどきも所持している(自作の)カラビナ付きの細引きセットと竹ペグを接続してツエルトを固定。銀のエマージェンシーシートを足元に被せて完成です。


あるもの全てを駆使して立てたツエルト(一見、おしゃれなテントに見えなくもない)

少し時間はかかってしまいましたが、、、なんとか寝床は出来ました!!(汗)


寒い夜に備え、換気をしっかりしながら鍋を食す

この日の夜は、運よく風が弱く、気温も氷点下を少し下回る程度の気温だった為、無事一夜を乗り切ることができました。テント泊装備とは別に持っていたツエルトと細引きが無ければ、このような応用は出来ていなかったかも知れません。

ツエルトの特性や使用感を1度でも知っておくことで、いざという時に真価を発揮すると思います。まだ持っていない方は是非、お守り代わりに購入して使ってみてはいかがでしょうか。

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使用したツエルト

finetrack : ツエルト1

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