防水プロテクター「PT-059」を使った撮影

さっそくTG-7を使って作品撮影に挑んでみた。普段使っているミラーレス機と比べて格段に小さいし、軽いし、陸上でも水中でも携行しやすい。大深度でのテックダイビングでも、携帯するのにストレスがない。それでいて本格的なワイド撮影にも、超高倍率のマクロ撮影にも、どちらにも水中でレンズを交換して対応できる順応性の幅広さは他にはない。

それでいて画質もまったく問題ないことに改めて魅力を感じた。現在ではたくさんのTG用の撮影アクセサリーが準備されているので、その魅力はさらに高まる。

マクロ撮影は、最近お気に入りの粟国島のマクロポイントで撮影した。水深がかなり深いがプロテクターの耐圧性能が高く、水深45mでもなんの問題もなく撮影ができたのは驚きだ。

   

撮影モード:水中マクロ
撮影地:沖縄/粟国島

ワイド撮影は、カラフルで抜けの良いブルーが撮れる渡名喜島。見た目通りに透明感が表現できる。撮影後の画像処理もほぼ不要なほど完成度の高い画像データが手に入るのはTGシリーズならでは。

撮影モード:水中ワイドモード
撮影地:渡名喜島

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TG-7の主な特長

TG-6から特に変わった点、撮影レビューを紹介してきたが、今回発表となった基本性能、特長は以下のとおり。

1. 防水15m、耐低温-10℃、高い耐衝撃性能。いつでもどこでも撮れるタフ性能

2. F2.0の明るいズームレンズ搭載、多彩な表現が可能なRAW記録に対応

3. レンズ先端1cmまで近接撮影可能、肉眼を超える驚きのマクロシステム

4. 専用防水プロテクター「PT-059」併用で水深45m、5つの撮影モードで多彩な水中撮影に対応

1. 防水15m、耐低温-10度、高い耐衝撃性能。いつでもどこでも撮れるタフ性能

ボディー各部に効果的に施されたシーリング構造や電池蓋など開閉部のダブルロック機構の採用により、水深15mまでの水中撮影も行える。また、砂や埃にも強い防塵性能、-10度の強力な耐低温性、さらにレンズ最前面をダブルガラス構造にすることで耐結露性も兼ね備えている。また2.1m からの高さの落下に耐える耐衝撃性能と100kgf に耐える耐荷重性能も。スキーなど寒冷地や山岳などのハードな撮影環境でも安心して撮影が行える、その名の通り「タフ」なカメラ。濡れた状態でも撮影しやすいように、グリップに滑り止めもついている。

2. F2.0の明るいズームレンズ搭載、多彩な表現が可能なRAW記録にも対応

光学4倍ズームレンズを搭載。F2.0と明るく、動きのある被写体を撮る場合でも、速いシャッター速度で被写体のぶれを抑えられる。高いレンズ性能を実現するため、DSA(大偏肉両面非球面)レンズをはじめとする、高度な光学技術を投入し、イメージセンサーには高感度性能に優れた「Hi-speed 裏面照射型CMOSイメージセンサー」を搭載、センサー上にあるシールガラスの両面に反射防止のARコートを施し、ゴーストやフレアの発生を効果的に抑えている。ミラーレス一眼カメラにも採用されている画像処理エンジン「TruePic VIII」を採用し、高画質を実現。

RAW記録にも対応しており、カメラ内でのRAW現像や無料の画像編集ソフト「OM Workspace」でRAW画像の編集、現像が可能。

3. レンズ先端1 cmまで近接撮影可能、肉眼を超える驚きのマクロシステム

レンズ先端から最短1cmまで近づけ、最大撮影倍率7倍相当(35mm判換算)の高い近接撮影能力を誇る。「顕微鏡モード」「顕微鏡コントロールモード」「深度合成モード」「フォーカスブラケットモード」の4種類の撮影モードを備え、さらにマクロ撮影の可能性を広げる2種類のアクセサリー(別売)からなる多彩なマクロシステムによって、肉眼を超える極小の世界をより鮮明に写すことが可能となった。

「顕微鏡モード」

レンズ先端から最短1cmまで被写体に近づけ、光学ズームをテレ側にした際の最大撮影倍率は7倍相当(35mm判換算)となり、顕微鏡を使ったような拡大撮影が可能に。

「顕微鏡コントロールモード」

ワンタッチで倍率を1倍、2倍、4倍といったように顕微鏡のように切り替えて、観察、撮影できるモード。背面液晶モニター上では最大44.4倍まで拡大して見ることができる。

「深度合成モード」

ピント位置を移動させながら複数の画像を撮影、ピントが合っている部分だけを抽出、合成し被写界深度の深い写真を作る。被写界深度が浅くピントの合う範囲の狭いマクロ撮影で威力を発揮する。3~10枚の間で撮影枚数を選べ、仕上がりの精度などに合わせ細かく調整可能。

「フォーカスブラケットモード」

ピント位置を移動させながら最大30枚まで撮影、ピント移動量と枚数は被写体や撮影条件に合わせそれぞれ3段階から選択できる。はえもの、ウミウシの触覚といったピントの位置を即座に決めにくい被写体の撮影に便利。また、本モードで撮影した画像を「OM Workspace」を使って「深度合成モード」で撮影したような1枚の画像に生成することも可能。