彫魚ができるまで

通常の彫魚製作の流れは以下の通りとなる。

1EXPLORERSに訪問し、持参した魚の写真または画像を渡す。写真は正面(真上)から撮った等身大の写真の方が表現しやすいとのこと。できれば斜めに撮ったものでない写真が望ましい。また、同じ魚の写真を複数のアングルから撮っていたら、まとめて持っていくこと、彫魚を製作する際、より等身大の魚に近づけやすい。
2持参したロッドを預けるか、お店でロッドを購入し、どこに魚を彫るかなどについて相談をする。
3通常、納期は2~6ヶ月(状況により変動)となる。世界に同じものがひとつとない、リールシートに自分だけのメモリアルフィッシュが彫られたロッドが完成する。なお、お店で直接ピックアップをするか発送依頼するかについては、購入時のタイミングにお店と相談しておこう。


ロッドを購入し、すぐに使いたい気持ちを抑えて、その場で彫魚の依頼をした

直接訪問できない遠方にお住まいの方は、メールでの問い合わせにも対応しているとのことなので、一度EXPLORERSのHPからメールや電話をすることをオススメする。

彫魚制作価格は、27,500円(税込)~とのこと。サイズなどによって変わる可能性もあるので、そのあたりは直接相談してほしい。

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いざオリジナル彫魚ロッド購入へ

私自身が所有している釣った魚の写真のなかでも、一番のお気に入りはヤマメの写真。釣れるエリアが山奥限定とハードルが高く、釣りを始めてから何10年と躊躇していた釣りだったが、ちょうど7年前に美しいヤマメを直に見たいと思い切って北陸に遠征。こちらで釣り上げた、銀化し始めていたファーストヤマメの写真が一番のメモリアルフィッシュとなっていた。


渓流ルアーを釣りの世界に導いてくれたヤマメをロッドに刻む

今回はこちらの写真をEXPLORERSに持ち込み、新たに購入したロッドに彫魚をしてもらうこととなった。写真を持参した際には、店主の石関さんからリールシートを削る位置やおおよその納期を教えてもらい、さらに過去の彫魚作品を見せてもらうなどして完成イメージを膨らませることに。今回は新品のロッドを購入したということもあり、一度も川に連れて行っていない真っさらな状態のロッドに手を加えることにやや勇気がいったが、一方で自分が釣り上げた魚の顔がロッドに宿り、世界でたったひとつのロッドができることにワクワクが止まらなかった。

注文してから約3ヵ月後、納品されたとの連絡があり、お店を訪問。手にした瞬間は魚を釣ったときの喜びとは異なる、自分の大切な思い出がロッドという形で世に姿を表したような感覚で、これにはコスト以上の価値を感じることとなった。
完成したロッドのリールシートに浮かぶヤマメは、今にも泳ぎそうなくらいに躍動感を感じられ、また細かい部分も丁寧に彫られており、まさに釣りあげた魚といったところ。初めてヤマメを釣ったときの感動がそこには落とし込まれており、自分だけのロッドということで感激もひとしおだった。


世界でただひとつの自分の思い出が詰まった唯一のロッド

魚を釣った思い出をお金で買うことはできないが、魚を釣った思い出はロッドと彫刻を通じて形に表すことができる…今回、彫魚のサービスを経験してそのようなことを感じた。

魚釣りと同じくらい釣り道具が好きな人や、思い出の魚を写真以外で表現してみたいと考えている人にはとても刺さるこちらのサービス。気になる方はぜひ世界でたったひとつのロッドを作ってみてはいかがであろうか。


ヤマトイワナとヤマメの呉越同舟2ショット

EXPLORERS

住所:〒231-0861 神奈川県横浜市中区元町4丁目167-4ソレイユ元町1F
TEL:045-305-6995
HP:http://explorers.shop

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レポーター

プロフィール:中山 圭
神奈川県横浜市在住
出版社での広告営業を経て2019年に独立。現在はサイト運営(低糖質生活:https://www.teitoushitsu-life.jp/)をはじめとするIT関連事業およびアウトドアサイトの専属ライターをしている。最近、自身が糖質を多く摂れない身体になったことから、低糖質生活を慣行。そのなかで魚が低糖質であることを知り、キャッチ&リリース派からイート派にチェンジ。それとともに、包丁さばきが様になってきたことを密かに喜んでいる。