栗東ならではのコースの魅力

栗東にはほかのトレイルアドベンチャーにはない魅力が盛りだくさん。自身もMTBやスノーボードなどアウトドアを楽しむ運営会社代表の林優里さんに詳しく聞いてみたので紹介します。

【ポイント1】林業用の作業道を利活用

栗東で遊べるコースは2本で、合わせて1kmほどの距離です。その元になったのが林業用の作業道。かつて人工林の間伐のために整備されましたが、使われなくなり放置されていたもの。背景には林業のなり手不足などの課題があり、林さんは「里山を利活用しながら維持していくモデルケースになれば」と期待を持っているそう。

【ポイント2】アトラクション感が味わえる「吊り橋」

全国のトレイルアドベンチャーの中で栗東に初めて設置されたのがMTBで渡れる吊り橋。一方のコースに設けられており、ちょっとしたアトラクション気分を味わえます。両サイドにはネットが張っており、子どもでも安全に渡れるよう配慮がなされています。

【ポイント3】360度旋回する「バーム」

吊り橋同様に栗東オリジナルのセクションとして設置されているのが360度旋回できるバーム。元々あったすり鉢状の地形を活用して整備されたものになります。こちらはMTBの上級者からも人気を集めており、うまく一周するために何度も挑戦する人が続出しているそう。

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実際にMTBトレイルライドを体験

普段からMTBで里山を走っている筆者も初めてのパークを体験してみました。事前にコースの説明や注意点などを教えてもらいます。

施設から舗装路を少し走ってスタート地点に到着。いきなり上りですが木の根っこや石などの障害物もなくスムーズに漕ぎ進めることができます。前日に雨が降っていましたが、コースの水はけもよく、むしろ適度にウェットで走りやすい印象でした。

コースの分岐点にはわかりやすく目印があります。もちろん合流地点や下りと上りの手前にはしっかりと看板が掲げられているので迷うことなく安全に楽しめます。

特に驚いたのがフロートレイルの走りやすさ。小さなカーブでもしっかりバームが設けられ、少し盛り上がったローラーの区間もあり、丁寧にコース設計されているのがうかがえます。

もちろん吊り橋や360℃バームをしっかりと堪能。コースの距離自体は決して長くはありませんが、適度なアップダウンと3D感のある路面が癖になり、飽きることなく何周もしてしまいました。

今回体験して感じたのは、初心者が楽しめるのはもちろん、経験者でも楽しみながら練習できる魅力があるということ。施設に戻れば車体に付いた泥を洗い流せる場所があるのもうれしいポイントでした。