ノマセ釣りのエサは元気が一番!
どんどん新しいエサに交換

とにかくノマセ釣りでは元気に泳ぐエサが何より。ベストの小アジでも弱ってヘロヘロ、ヨタヨタしたものは極端に青物のヒット率が低下する。エサのアジがふんだんにキープできていれば、どんどん元気なアジに付け替えること。またノマセ釣りでは仕掛を投げエサが海面に着水した直後に青物が食ってくることが多いので、できるだけ多く投げ返すことが肝心。エサのアジを泳がせている途中も、ときおり仕掛を引っ張ってエサのアジに刺激を与え泳ぎに変化を付けることも必要だ。しかし、それだけにエサのアジの消費率も高くなる。


ノマセ釣りで確実に釣果を上げるにはエサの元気さが何より大切。どんどん新しいエサに付け替えよう

そこで釣りの途中でエサのアジがなくなってしまったり、補充しようにも、まったくアジが釣れないという場面に遭遇したら……。そんな場合はアジだけにこだわらずサビキで釣れる小魚なら何でもエサにしてみよう。青物も自然界ではアジばかり食べているワケではなく、目の前にいるほとんどの小魚を食べているはず。そうしなければ生きていけないからだ。

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たとえばオセン
ヒット率は低いが大型青物が食ってくる

アジの代替エサとしてポピュラーなのが関西でいうオセン(スズメダイ)だ。さらにウリボウ(イサキの幼魚)、チャリコ(マダイの幼魚)もノマセのエサとして有望。そのほか、小グレ、小サバ、ベラ類なども試してみよう。エサのセット方法はアジと同じで背掛け基本でかまわない。


一見、青物が食ってきそうにないオセン(スズメダイ)だが、食ってくる青物は大型が多い


ウリボウ(イサキの幼魚)もノマセ釣りに使える。体型から青物の食い込みはよさそうだが、けっこう弱りは早い

チャリコ(マダイの幼魚)でも大丈夫。オセンもウリボウもチャリコも背掛けにしよう

小アジにくらべ青物のッヒット率は低下するが、とくにオセンなどをエサにすると釣れる青物のサイズが格段にアップするのは間違いない。特に10cmを超すオセンだと同サイズのアジにくらべ体高があるためかツバスなど小型の青物の口に余るためか、なぜかヒットすればメジロやブリクラスであることが多い。小アジではツバス、ハマチしか当たらないのにオセンで釣ると良型、大型がヒットすることがけっこうあるのだ。

小アジではハマチクラスまでだったのに……。オセンをエサにしたとたんメジロが! などということがよくあるのだ

ということでエサの小アジのストックはまだあるが、あえてオセンなどの代替エサを使用することで大型青物の一発に賭けるという選択もアリ。もちろん普通はノマセ釣りのエサにはもったいない20cmもあるような中アジを使うのも方法だが……。これは人間様のごちそうだよね!

※次回はタチウオの電気ウキ釣り。アワセを入れるタイミングに関するツボをお届けする予定です