【上級者向け】2ドアセダンとは?

今はもう無い幻の車?

実は「2ドアセダン」を名乗る車種は現行モデルでは存在しません。かつてはトヨタの4代目「カローラ」やダットサンの3代目「ブルーバード」などに「2ドアセダン」が設定されていましたが、使い勝手が悪いので需要が激減し、1980年代を境にほぼ消滅してしまいました。

そして当時2ドアセダンと呼ばれていたような車は、現在の基準、分類名では「2ドアクーペ(=クーペ)」か「3ドアハッチバック」に分類されています。

2ドアセダンの代表はトヨタ カローラ

4代目 トヨタ カローラ 2ドアセダン

4代目 トヨタ カローラ 2ドアセダン
出典:wikipedia.org Author:IFCAR パブリック・ドメイン

トヨタの代表車種にして大衆車の代表選手ともいえるカローラには、80年代に販売されていた4代目まで2ドアセダンが設定されていました。

4ドアセダンと共に主力として販売されていましたが、時代の流れには逆らえず、4代目のセダンタイプが1983年に生産終了されたタイミングで、国産2ドアセダンもその姿を消したのです。4代目カローラの2ドアセダンは、国産最後の2ドアセダンとなりました。

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【上級者向け】SUVクーペとは?

機能よりもスタイリング優先のSUV

荷室容積や室内空間といったSUVの利便性を犠牲にしても、後部ピラーを傾斜させてスポーツカーのようなルーフラインに仕上げたのが「SUVクーペ」です。

「4ドアクーペ」と同じく「SUVクーペ」にも厳密な定義はなく、その区別はあくまでメーカーに委ねられるため、「SUVクーペ」とはSUVにおけるボディデザインの違いや派生モデルの一種といえます。

SUVクーペの代表はホンダ ヴェゼル

初代 ホンダ ヴェゼル

世界に先駆けてクーペとSUVのスタイルをミックスさせたのは2008年に販売されたBMW X6ではあるものの、SUVクーペの代表と呼ぶにふさわしいのは、2013年に登場して大人気を博した初代ホンダ ヴェゼルといえるでしょう。

初代ヴェゼルは2020年までに世界累計で約327万台を売上げ、SUVクーペの存在を世に広めました。

トヨタ C-HRやメルセデス・ベンツ GLCクーペが登場したのはヴェゼルの登場からずいぶん遅れた2016年。現在ではポルシェやランボルギーニまでがSUVクーペを販売しており、スポーティなSUVの定番スタイルにもなっています。

【まとめ】中間を埋めるボディタイプで、多様なニーズに応える

セダンやクーペといった名前の定義は、メーカーのコンセプトや呼び名、個人の主観で決まったりと曖昧な部分も多いので、車を選ぶ際にはあまり気にしなくても問題ありません。

現在ではコンパクトカー・ミニバンといった実用向きの車の人気が高まっているため、趣味車・ステータスカーとしての一面も強いセダンやクーペの販売台数は、多いとは言えません。

しかし一方で、ニーズが多様化したことで、セダンとクーペの間を埋めるデザイン・スタイルの3BOXカーや、クーペらしさを持ったSUVといった、新たなモデルも生まれています。

これにより、従来のセダンやクーペのオーナーの選択肢を増やすだけでなく、従来のセダンやクーペのスタイルに興味がなかった層の獲得も期待できるでしょう。

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