テンヤとイワシのバランスを重視
テンヤタチウオをやり込んでいる人は、ほとんどエサのイワシを持参しているが、たまにしかやらない人は船のエサを使いたいケースもあるだろう。
昨年のブームによりテンヤOKの船はほとんどエサのイワシも常備しているが、船上での追加販売はないケースが多いので、その辺りは事前確認の上、必要分を出船前に購入しておきたい。
テンヤもテンビンと同様、しっかりエサを巻けていないとアタリが少なくなってしまう。
要点は2つ。
イワシはテンヤの大きさにそろえること。
ハリ軸に対して真っすぐ付けること。
テンヤとイワシの大きさがマッチしていないとバランスが崩れ、テンヤの動きが悪くなる=アタリが出なくなるのだ。
イワシのサイズにもよるが、三石忍は大羽イワシの場合、ハリからイワシの尾が少し出るくらいに頭部を落とし、腹は段違いにカットする。
長いほうの腹でハリ軸を包むように巻くことで、イワシの腹部に隠せるようになり、潮の抵抗も受けにくい。
ただ、逆に内臓がこぼれ落ちたほうがコマセ効果でアタリが増えることもあり、そんなときはイワシの腹は平行にカットしているという。
ワイヤーは頭から尾方向へ巻き、折り返して頭方向へ巻いていく。
最後はハリ軸に数回巻き付けてから、ワイヤーの端をヘッドの環へ通しておく。
三石忍は常に数個のテンヤにイワシを巻いておき、すぐに交換できるようにしてある。
また、すぐに使わない分はエサ用のクーラーへ保管、鮮度管理も怠らない。
テンヤとイワシが1匹のイワシに見えるようバランスを取ることが大切
(上)ハリ軸とイワシの背が真っすぐになるように付ける(下)上が腹を平行にカットしたイワシ、下が腹を段違いにカットしたイワシ
(上)段違いにカットしたイワシはハリ軸を隠すように巻ける(下)平行カットのイワシは切れ目が残り、ここに潮の抵抗を受けてしまうことも
イワシを巻いたテンヤをいくつか用意しておくと手返しアップにもつながる
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エサを巻く手順
①テンヤのサイズに合わせてイワシをカット②頭のほうからワイヤーで巻いていく③尾のほうへきたら折り返す④再び頭のほうへ巻いていく