鬼キャンにする方法
鬼キャンにする方法は車のサスペンション形式によって異なります。また、鬼キャンのしやすさもサスペンション形式によって変わってきます。
ダブルウィッシュボーン式を鬼キャンにするには?
上下にサスペンションアームを持つダブルウィッシュボーンやマルチリンクなどは、アッパーアームを極端に短いものへと変えることで鬼キャンにできます。
ストラット式を鬼キャンにするには?
アッパーアームをショックアブソーバーが兼ねるストラットの場合は、ショックアブソーバーの長さや取付角度を変えることで鬼キャンにします。
トーションビーム式を鬼キャンにするには?
アライメント調整ができないトーションビームなどの形式は、アームとハブを繋ぐ部分に特殊なスペーサーを挟んだり、角度を付けて溶接し直すことで極端なネガティブキャンバーにします。
ただし、いずれの方法も設計とは想定外の力が加わり、サスペンション機構やハブベアリングの破損や走行安定性の低下が懸念されます。鬼キャンにする場合はノウハウを持ったプロに任せることをおすすめします。
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鬼キャンの車検での注意点
鬼キャンであっても、タイヤがフェンダーからはみ出していなければ車検には通ります。ただし、鬼キャンと呼ばれるほどのキャンバーセッティングは、走行安全性を確保できないものとして検査員の判断により車検不合格とされる場合があります。
キャンバーの保安基準は?
キャンバー自体に保安基準の規定はなく、ホイールの中心部から上前側30度、後側50度の範囲において回転部分がフェンダーからはみ出ていなければ車検には通ります。つまり、鬼キャンにしてどれだけタイヤの下側がはみ出ていようとも、キャンバー角自体は指摘されることはありません。
ただし鬼キャンの車はキャンバー角そのものではなく、最低地上高やサイドスリップ値の異常により車検に通らない場合がほとんどです。また、サスペンションアームの交換や加工を施した場合は、構造変更手続きや強度計算書の提出が求められます。