「抱き合わせ」の意味

「抱き合わせ」(だきあわせ)とは、人気の高いキャラクターのグッズの交換・譲渡に、それ以外のキャラクターも複数引き取りを求める状態のこと。

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「抱き合わせ」の由来・語源

今回はいわゆる「お取引」の用例としてだが、元々の意味も同じようなものである。

日本には以前から「抱き合わせ販売」というものが存在していた。

Aという大人気キャラクターがいたとして、そのグッズに対して不人気なキャラクターのグッズもセットにして販売するというものである。在庫処分や後者のキャラクターの売り上げ増加が目的として行われていたが、現在は「独占禁止法」の禁止事項として定められている。

しかしながら現在でも「CDに握手会などの特典をつけて販売する」「スマホゲームのピックアップガチャに大人気キャラクターと不人気キャラクターが混在する」など、「抱き合わせ販売」と捉えられてもおかしくない事案も発生している。CDの販売は「音楽チャート」での上位ランクインが目的とされていることが多いが、ランキングを運営している企業側での対策もとられている。スマホゲームに関しては完全に「企業の匙加減」であり、節度ある運営が求められている。

お取引における「抱き合わせ」もこれと同じ事象である。近年は1コンテンツあたりに多数のランダムグッズが存在するため、当然ながらさまざまなグッズを引き当てることがある。そのため、人によっては推し以外のグッズが「売るほどある」という事態に陥ってしまう。そういった状況から、なるべく手持ちを減らしたいということになり、「抱き合わせ」を提案することが増えている。

しかしながら、こういった場合の「抱き合わせ」は「抱き合わせ対象」にされたキャラクターのファンに不快な思いを与える可能性も非常に高い。もちろんまったく気にしないという人もいるだろうが、暗に「これはいらないのであげます」と言っていることになるので、抱き合わせにする際は「ご不快でなければ」など、ちょっとした配慮があるとベストだろう。

基本的には1に対して、2~3ということが多いが、場合によっては5個や6個という場合もある。手持ちを何としてでも減らしたいという気持ちがあるのだろうが、常識やモラルの範囲内での設定が望まれる。

 

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提供元: numan