壁ドンで壊れている壁には伏線が……?

続いては、市ノ瀬さん、土岐さん、梅原さんの3人に選んでもらった原作の胸きゅんシーン紹介。市ノ瀬さんの胸きゅんプレゼンは「美人が“美少年”の顔になるシーン」。そもそも中性的なキャラクターが好きで、美人の見た目が好みど真ん中! という市ノ瀬さん。男装をした美人が女子高生たちに「めっちゃかっこよくない?」と言われている漫画のコマを指し、美人は男装のときはまつ毛が描かれておらず、女の子としてのシーンではまつ毛が描かれている! というポイントをアピール。

すると、土岐さんからは「美人は男の子として居ようとするけれど、モノローグは女の子なのでアフレコが大変そうだった」という指摘が。市ノ瀬さんも1話は少年感マシマシにしたので、モノローグでいかに女の子を出すかの切り替えが難しかったと語る。

そんな土岐さんの原作胸きゅんシーンは「本棚の裏にある秘密基地」。

「隠し部屋にオタクグッズを並べるのが夢」と語る土岐さんに「それはルカではなく部屋に対する胸きゅんでは?」というツッコミも入るが、ルカのギャップが垣間見られるシーンだから、ルカへの胸きゅんシーンということに。普段はクールでかっこいいルカだが、気を許した相手に見せる一面、秘密を知られた悪友に見せる顔にきゅんとする。その隠し部屋のシーンは音響監督こだわりの演出もあり、本当にギャップのあるシーンになっているそうだ。

梅原さんがプレゼンする原作胸きゅんシーンは「壁ドン」!

少女漫画の鉄板でもある壁ドンだが、スクリーンに映された蓮の壁ドンシーンでは、美人の背後にある壁が蓮の拳の周りからひび割れていて……。「こんなマックスな壁ドン知らない」「原作を読んだときに、壁壊れてるって引っかかった」などの声が上がった衝撃の物理的壁ドン、実はその後伏線として回収されるのでアニメでも注目して見たい。

そんなめちゃくちゃ力強い蓮に対して土岐さんは「蓮は距離の詰め方がグイグイだけど、言葉が多くないから一言一言の破壊力がすごい」と語る。アフレコでも蓮の「ここでそんなこと言っちゃう!?」というシーンがあると、マイク前で演じる梅原さんと市ノ瀬さんの後ろで、白井悠介さんが「いいのかよ!?」みたいな顔で俺を見てくるという裏話を暴露。市ノ瀬さんからは「私たちが真剣に演じている後ろでそんなことが起きていたのか……」というため息が。『ヴァンパイア男子寮』のときめきは、アフレコブースに生息する小学生男子たちの「ヒューヒュー!」にも裏付けられているようだ。

(広告の後にも続きます)

「また あした」のカバー曲にはたくさんのバージョンが!

告知コーナーでは、エンディングテーマがEvery Little Thing「また あした」を市ノ瀬さん、土岐さん、梅原さんがカバーしたものと発表されると驚きの声が。さらに、美人、ルカ、蓮それぞれのソロバージョンの他にも、デュエットやみんなで歌うバージョンもあるらしく、たくさんレコーディングをしたことが語られた。そのなかでどの曲をどのタイミングで流すかはまだスタッフも迷っているとのことで、どの話数で誰の「また あした」が聴けるのかも気になるところ。

オープニング主題歌はFANTASTICS「Sugar Blood Kiss」。FANTASTICSの楽曲歌詞史上一番「キス」という単語が多い曲ということで、「数えたくなる」という声も。

梅原さん「原作ファンもアニメで初めて触れる方にも楽しんでもらえる作品。アフレコも楽しんで演じさせてもらったので、作品にも楽しさが乗っていると思います」

土岐さん「原作を読んでくださっている方が好きなシーンを、監督たちが全部アニメに昇華してくれています。僕らも愛に没頭できるよう全力で演じたので楽しんでほしいです」

市ノ瀬さん「作品の醍醐味は、土岐さんと梅原さんの濃度の濃い甘い台詞。たくさん囁いてくれているので存分に楽しんでほしいし、健気でまっすぐな美人ちゃんの成長模様も見届けてほしいです」

作品の見どころを語り、ステージは幕を閉じた。

王道少女漫画の、男装した女子が男子寮で暮らすドキドキハラハラの同居生活。

誰かに必要とされたい天涯孤独な男装女子、女性の血が吸えない二次元オタクのヴァンパイア、吸血鬼を敵視する不良少年の三角関係、美人がルカと蓮のどちらを選ぶのかも気になるところ。この春、愛に溺れたい女子必見のラブストーリーだ。