早口の英語でまくし立てられてオロオロ(ありまさん提供)

【マンガ】衝突事故に激怒する相手を落ち着かせたのは? 予想外な方法に「なごむ」 本編を読む

最後はおじさんが「俺も悪かった」と和解

 ありまさん(@arimama_umauma)が家族でアメリカに住んでいた頃、スーパーの駐車場でお母様の運転する車が外国人のおじさんの車と衝突したことがありました。おじさんの車は「交差点のショートカット」のために駐車場を横切ろうとしていたようです。彼は事故に怒り、車を降りて顔を真っ赤にしながら英語でがなり立ててきます。

 日本語も分かるスーパーの店員さんが仲裁に入ってくれても、おじさんの怒りは一向に収まる様子がありません。母はオロオロとしていましたが、急いでいたおじさんの「It’s my birthday!!!(今日は俺の誕生日なんだ)」という「バースデー」の単語だけは聞き取れました。そこで母のとった行動から、事態は意外な急展開を迎えて……。

 このエピソードを描いたマンガがTwitterで公開され、投稿に4.7万いいねがつく話題作となりました。読者からは「お母さんが最高すぎる」「なごんで良かったです!」「これが世界を平和に導く方法か……」「『北風と太陽』を思い出すお話でした」など多くのコメントが寄せられています。

 作者のありまさんに、お話を聞きました。



かろうじて聞き取れた「バースデー」の言葉から意外な展開に!(ありまさん提供)

ーーお母様の機転の利いた対応がすごいです。普段から度胸のあるハートの強い性格なのでしょうか?

 作中の通り、ハートが強くて明るい人です。ちなみにこの話は「機転が利いた対応」ではなく、「ちょっぴり天然な母の珍エピソード」という感じですね。

ーーお母様が「ハッピーバースデー」を歌ったのは、「これで何とか収まってほしい」という意図もあったのでしょうか?

 まったくないと思います(笑)。純粋にお誕生日を祝う気持ちで歌ったのだと思います。

ーー作品に対する反応で、特に印象に残った読者の声について、教えて下さい。

「強い」「生き抜く胆力がある」というコメントには声を出して笑いました。最終的にハッピーエンドの内容ですが、交通事故の話なので笑い話ととらえてもらえるか心配していましたが、「笑った」というコメントも多くてほっとしています。

ーーありまさんは刺繍作家やイラストレーターとして活動なさっていますが、マンガはどのようなきっかけで描き始めたのでしょうか?

 もともとは娘を妊娠中に、趣味でInstagramに育児絵日記を投稿し始めたのがきっかけです。そこから育児エッセイの連載を持つようになり、イラストレーターと名乗るようになりました。気持ちを整理したり、忘れたくない出来事を残すためにエッセイマンガという形でアウトプットしています。