画像は『ONE PIECE FILM RED』ポスタービジュアル (C)尾田栄一郎/2022「ワンピース」製作委員会

【画像】シャンクスの「秘密」を守り続けているキャラ(6枚)

シャンクスの「涙の理由」を複数の場面から紐解く

『ONE PIECE(ワンピース)』の1話から登場しているシャンクスは、主人公モンキー・D・ルフィにとって憧れの人物であり、現在は四皇の一角を担っています。シャンクスは初期エピソードから登場しているにもかかわらず、登場シーンが少なく、謎に包まれていました。

※この記事では『ONE PIECE』のキャラの生死に関わる記述や単行本107巻以降の内容を含みます。

 しかし2022年に公開された『ONE PIECE FILM RED』や最終章突入後のエピソードで新たな情報が解禁され、いままで「謎」とされてきた行動について再び注目が集まっています。

 今回はそのなかから、まだ見習いだったシャンクスが涙した理由についてファンも意見をみてみましょう。

 25年前、ゴール・D・ロジャーらロジャー海賊団は最後の島「ラフテル」に到着します。そこで「ひとつなぎの大秘宝(ワンピース)」を発見しましたが、ロジャーはお宝を持ち帰った様子はありません。最後の島「ラフテル」について行かなかったシャンクスはロジャーに何やら質問をし、涙を流していました。

 では、このときのシャンクスは、いったいどんな会話をしたのでしょうか。ファンの間では大まかに3つの案があがっているようです。

 まずは、「ロジャーが『ワンピース』を持ち帰れなかったことへ対する涙」でした。ロジャーは航海中に不治の病にかかっており、「ラフテル」へ向かう段階で「持ってあと1年」と余命宣告を受けています。そのため、ロジャーの死期を意識していたシャンクスにとって、ロジャーが「ワンピース」を持ち帰れなかったことはかなりショックだったのかもしれません。

 ネット上では「ロジャーは家族で父親同然だったから」「死ぬ前に夢を叶えさせられることができないのはつらかっただろうな」といった声があがっていました。

 続いて「使命を託された」という考えです。ロジャーは「ワンピース」を持って帰ってこなかった理由として、「おれ達は早すぎた」と説明しています。「魚人島」に立ち寄った際の、海王類たちの会話やシャーリーの予言から、ロジャーは「10年後に生まれてくる重要な誰か」を守るべきだと悟りました。

 そしてタイムリミットがある自分の代わりに、すべてをシャンクスに託したと考えられているようで「自分では叶えられない夢を託されて泣いたんだと思う」との声もありました。

 そして最後は、「シャンクスの出自について」でした。『ONE PIECE FILM RED』で、シャンクスが天竜人のひとりであるフィガーランド家の血筋であるような発言がなされます。また、最終章突入後の本編で描かれたフィガーランド・ガーリング聖の若かりし頃がシャンクスに似ている点からも血縁関係が疑われていました。

 ロジャー海賊団が大笑いした「ラフテル」には、シャンクスの出生についての「何か」も隠されているのでしょうか。聖地マリージョアで五老星と対面できるシャンクスの立ち位置を考えると、「シャンクスって政府側の人間なの?」「Dの一族を裏切って天竜人になった一族の末裔」と疑問視する声も少なくありません。ロジャーはそれをシャンクスに打ち明け、自分の祖先がしてきた罪の深さを知り涙した可能性も考えられます。

 シャンクスは「未来島エッグヘッド編」開始後早々に、遭遇したキッド海賊団を壊滅に追い込みました。「そろそろ獲りに行こうか」とベックに話す様子から、とうとうシャンクスが「ワンピース」を目指して動き出した様子もうかがえます。今後の活躍のシャンクスの活躍に要注目です。