映画『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』ティザービジュアル (C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

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「滋賀県イジり」もギリギリを攻めてるけど?

 大ヒット映画『翔んで埼玉』の続編『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』が、2023年11月23日(木・祝)に公開されます。

 80年代に連載され、未完となっていた魔夜峰央先生の原作をさらに飛躍させた2019年の映画『翔んで埼玉』はタイトル通り埼玉県をイジっていますが、千葉県や群馬県も対象になっており地方イジリネタが強烈すぎて、「次はこの県じゃないか」という予想がネットで起きていました。

 その予想のひとつにあった「滋賀県」は今回の2作目で大々的にいじられることになりましたが、ほかに「3作目が作られるならここが有力ではないか」と言われる県があります。

『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』では関西に舞台を広げ滋賀、和歌山、奈良などもイジりの対象になっています。1作目で東京と神奈川が関東内で優位に立っていたように、2作目で滋賀を迫害するのは大阪、京都、兵庫となっていました。

 そして、近年話題になることが多く、ネット上で「次のターゲット候補では」「自分の住んでいる県だけど思いっきりいじってほしい」「舞台が西に移イジ動してるし、次は九州だとしたらここしかない」などの声もあるのが、「佐賀県」です。パっと思いつくだけでも、佐賀はこれだけイジられています。

・お笑いコンビのさや香がM-1グランプリ2022の決勝で披露し、1stステージ1位通過した漫才の一節→「人間が普通に生きてたら佐賀行くことない!」「佐賀は出れるけど入られへん!」

・『翔んで埼玉』で2作連続主題歌を歌った、お笑い芸人・はなわさん(佐賀で暮らした経験あり)の代表的楽曲は『佐賀県』。「バスに乗って佐賀の県道を走ると一面田んぼだらけ。まるで弥生時代」「建物といえば民家しかない」など、佐賀の残念なところを列挙する自虐ネタ。

・佐賀を舞台にしたアニメ『ゾンビランドサガ』第1話で、佐賀はいきなり「存在自体が風前のともしび」とイジられる。

・福本伸行先生の『カイジ』シリーズのスピンオフマンガ『1日外出録ハンチョウ』の第57話「九州」。地下労働者の九州出身者が交流するエピソードで、全員が脳内の九州7県の序列を持っており、出身によって序列は多少変わるものの1位・福岡、最下位・佐賀だけは不動。

 ちなみに、民間調査会社「ブランド総合研究所」は毎年、都道府県の魅力度ランキングを発表していますが、佐賀は最新(2023年)のランキングで47都道府県中46位、昨年(2022年)は最下位です(ちなみに埼玉は2023年は45位、滋賀は36位でした)。

 ネタのなかだけでなく、一般的に「残念」なイメージが定着しているようです。SNSをさかのぼると1作目『翔んで埼玉』公開時から、「これと同じこと佐賀でもできるんじゃないか」「『翔んで埼玉』佐賀バージョンあるかも」などの意見が出ており、あくまで妄想ですが、今後も『翔んで埼玉』がシリーズを重ねた場合は佐賀が舞台になるかもしれません。



悪役の大阪府知事役の片岡愛之助も描かれた『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』キャラクターポスター (C)2023 映画「翔んで埼玉」製作委員会

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佐賀を救うのは誰? 悪役は?

 さて、仮に『翔んで埼玉3』が制作されて佐賀がイジられた場合、悪役はどこの県になるのでしょうか?

 前述の『ハンチョウ』でもネタになっていましたが、他の九州の県民も認めるとおり、序列の一番目は福岡でしょう。最新の都道府県魅力度ランキングでも、福岡は全体6位で、九州では1番手です。

 となると、やはり悪役ポジションは福岡でしょう。そうすると、誰が悪役になるのかも気になります。

 福岡県は九州で最も人口が多く、「博多美人」で知られる通り、美人の多いことでも一般的に知られています。

 福岡出身の芸能人では、俳優だけで一部を挙げると、人気イケメン俳優の妻夫木聡さん、若手女優の橋本環奈さん、今田美桜さん、池田エライザさん、ベテラン俳優でも草刈正雄さん、光石研さんなど多士済々です。1作目『翔んで埼玉』では強面ベテラン俳優の中尾彬さんがボスキャラの東京都知事役(実は劇中で敵対する千葉県出身)でした。

 2作目でも、実際の出身地に合わせて滋賀県を迫害する側の大阪府知事役に片岡愛之助さん、神戸市長役に藤原紀香さん、京都市長役に川崎麻世さん、京都の女将役に山村紅葉さんらが配役されています。

 同じ方向性で、福岡出身者を悪役にするなら、ベタですがラスボスポジションは強面なイメージの強い松重豊さん(長崎生まれ福岡育ち)でしょうか。その他、前述の俳優陣や、福岡出身のお笑い界の大御所・タモリさん、ベテランの博多華丸・大吉さんなども敵勢力で出演するかもしれません。

 では、「差別への抵抗勢力」となる佐賀県民役はどうでしょうか?

 佐賀出身の芸能人には松雪泰子さん、江頭2:50さん、白竜さんなど、濃い方々がいます。白竜さんは『ゾンビランドサガ』に声優として出演しており、同じく強面系の松重さんと対極を成しそうです。もしくは、シリーズ名物の「県出身の有名人対抗戦」の弾幕で顔と名前が登場するかもしれません。

 そのほか、個性派な役柄で長年活躍している俳優・荒川良々さん、2023年に主演のNetflixドラマ『サンクチュアリ -聖域-』が大いに話題を呼んだ一ノ瀬ワタルさん、またお笑い芸人の枠(『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』にも滋賀県出身のくっきー!さんが出演)でもどぶろっくのふたり、最近は俳優活動も多い元弾丸ジャッキー・オラキオさんなどの出演もあり得そうです。これまでのように「佐賀解放戦線」の面々として参加していれば、かなり厚みのあるメンバーになるのではないでしょうか。

 以上はあくまで妄想ですが、『翔んで埼玉』は多くの人にそんなことを考えさせるくらいのビッグコンテンツになっています。続編も大ヒットすれば、次は3作目と言う話になるでしょうし、そうなった場合は本当に「佐賀イジリ」の内容になるかもしれません。

『翔んで埼玉 ~琵琶湖より愛をこめて~』は、明日2023年11月23日(木・祝)より公開です。