ウーロンがパッケージに描かれたゲーム『ドラゴンボール ザ ブレイカーズ』 (C)バードスタジオ/集英社・東映アニメーション(C)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

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最初に地球を救ったのはウーロン

 豚型人間のウーロンは、初期の『ドラゴンボール』で登場したキャラクターです。悟空たちの旅に同行し、ピラフ一味との戦いでは神龍に「ギャルのパンティおくれ」と叫んで世界を救う活躍を見せるなど、初期メンバーとして存在感を放っていました。

 しかしストーリーが進むにつれて、ウーロンの登場頻度は徐々に減少します。ネット上では「なんでウーロンってフェードアウトしたの?」という疑問の声が上がっていました。

 ネット上で第一に挙げられている理由は、「強さのインフレについていけなかった」からです。ウーロンは特殊な能力を持っており、5分間であれば自由自在に姿を変えることができます。しかし変わるのは姿だけで、能力は元のままでした。ウーロンは戦闘能力自体は低いため、強敵との戦いについていくのは厳しかったのでしょう。

 一方で「変化の術をうまく使えば敵を出し抜けたかも」と指摘する声もあります。同じ変身能力を持つプーアルがウパと連携してドラキュラマンを倒しているため、展開によってはウーロンももう少しだけ活躍することができた可能性もあるでしょう。

 また、「スケベキャラが時代に合わなくなったから」という意見もありました。スケベキャラの代表格として亀仙人とともに愛されてきたウーロンですが、シリアスなシーンが続くなかでキャラクターとしての需要も下がっていきます。

 前述の「ギャルのパンティおくれーっ!」という下ネタ発言は、時代が変わったことで「週刊少年ジャンプ」で扱いづらくなったのかもしれません。さらに元ネタである『西遊記』から離れようとするために、「あからさまに猪八戒をモデルにしていたウーロンを消したのでは」という意見もありました。

 とはいえウーロンは完全に忘れられたわけではなく、ときどき姿を確認することができます。アニメ『ドラゴンボール超』ではブルマの誕生パーティーに登場し、破壊神ビルスとじゃんけん対決をしていました。初期からの根強いな人気を誇るウーロンだからこそ、もうちょっと活躍してくれていたらと思う人が多いのかもしれません。