セル編のベジータはもはや戦犯? 『ドラゴンボール改 人造人間・セル編 8』DVD(Happinet)

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精神と時の部屋でたっぷり修行したのに……

『ドラゴンボール』のベジータは、惑星ベジータの王子として生まれた誇り高きサイヤ人で、高い戦闘力を持つエリート戦士です。そんなベジータですが、ようやく超サイヤ人になれた「セル編」で、かなりの苦戦を強いられます。ネット上では、「やらかしもあるし、足引っ張ってる」「精神と時の部屋で修行したのに弱すぎ」といった声も上がっていました。

「セル編」でのベジータは、セルとの対戦前から雲行きが怪しくなっています。「自分への怒り」で超サイヤ人に覚醒したというベジータは、人造人間19号を圧倒して倒しますが、その後、「まっ先にこのオレの手でかたづけてやりたい」と言った人造人間18号戦では、超サイヤ人状態だったにも関わらず左腕を折られるほどの大けがを負う羽目になりました。プライドを傷つけられたベジータは、超サイヤ人を超える存在になるべく、精神と時の部屋へ行き、トランクスと修業を積みます。

 そして、修行後に迎えたセル第2形態戦で、ベジータは圧倒的な強さを見せつけました。ところがあと一歩まで追い込んだところで、完全体になればもっと強くなるというセルの挑発に耳を傾け「いいだろう。てめえのワナにまんまとかかってやる。完全体とやらになるがいい。行け!!」と見逃してしまうのです。この行動には、ネット上で「この舐めプが痛かったよな」「被害を大きくした戦犯」「サイヤ人の悪いところが出た」といった声も上がっています。

 そして18号を吸収して完全体になったセルに挑んだものの、ベジータは全く敵わず、全力の「ファイナルフラッシュ」で右腕を奪うも、すぐに再生されそれも無効でした。挙句の果てには、超サイヤ人状態が解除されるほどの返り討ちにあってしまいます。

 その後、セル完全体は、悟空やパワーアップした他のメンバーと戦うべく10日後にセルゲームを開くことを宣言しました。ベジータは雪辱を果たすべく、再び精神と時の部屋で修行に励みます。

 2度の厳しい修行を終えたベジータは最初こそ自信満々でしたが、悟空とセルの激闘を見て「アタマにくるが認めてやる」「カカロットを超えられなかった」と、悟空以上になれなかったことを認めてしまいました。

 その後、セル完全体が悟飯の怒りを引き出そうと、仲間たちにセルジュニアをけしかけるシーンでは、ベジータはセルジュニアさえ倒すことができず、うろたえる姿を見せています。

「2番手ポジションだからセルに勝てないのはしょうがないとして、せめてセルジュニア1匹くらいは倒してほしかったよ」「どうして、セルゲームに向けて1年多く精神と時の部屋に入ったのに悟空たちより弱いんだ……」「ベジータはプライドなんて捨てて、悟空の超サイヤ人でいるのを当たり前にする修行法を真似すればよかったのに」といった意見も上がっていました。

 その後、ベジータはトランクスが殺されると、怒りで実力差も顧みずにセルに挑みますが、返り討ちに遭い、自分を守ろうとした悟飯を負傷させてしまいます。何度も足を引っ張ってしまったベジータでしたが、悟飯とセルの最後の全力のかめはめ波同士の対決の最中に、セルに不意打ちの一撃を喰らわせて勝利に貢献しました。

 情けない場面も多かった「セル編」のベジータでしたが、「最後にサポートで一矢報いるのはさすが」「勝てるかどうかより父親としてセルに立ち向かったのは感動した」「あそこから修行して超サイヤ人2に目覚める不屈のメンタルはすごい」と評価もされています。冷酷なサイヤ人から、家族を守る父親に変わっていくベジータが見られる場面も多く、戦績はともかく「セル編のベジータは見どころだらけ」「何度も調子こいて痛い目みるけど、ここで人として一番成長したと思う」とも言われていました。