電気代の高騰で節電を始めたときの出来事を描いたマンガのカット(ムチコさん提供)

【マンガ】電気代が高い! 乾燥機も我慢して節約したら「夫の優しさが痛い」 本編を読む

夫の優しい気遣いに妻の心境は複雑

 電気代の高騰で節電を始めたときの出来事を描いたマンガが、Instagramで1100以上のいいねを集め話題となっています。電気代が高騰している昨今、自宅がオール電化のため大打撃を受け、請求書を見て驚いた作者。慌ててありとあらゆるところの節電を始めたのですが、ある朝夫が笑顔で……という内容で、「共感しすぎて爆笑」「思いやりだから怒れない」「優しさが痛い!」などの声があがっています。

 このマンガを描いたのは、主婦のムチコさんです。Instagramでマンガを発表しています。ムチコさんに、作品についてのお話を聞きました。

ーー今回のマンガを描いたきっかけを教えて下さい。

 電気代の値上がりで、あらゆるところから悲鳴があがっているのをニュースなどで見て、はじめは「大変そうだなあ」と、なぜか人ごとのように思っていました。しかしオール電化のわが家も例外ではなく、請求金額を見て驚きました。いままでに見たことがない金額だったので、「これはマンガにしなくては……!」と思って描きました。

ーー旦那様から「洗濯しておいたよ」と言われたとき、どのような心境でしたか?

 夫は帰宅時間が遅いのですが、自分から洗濯してくれることがあります。普段なら感謝するところですが、そのときは「あの洗濯は、明日やろうと思っていたんだけどなぁ~……」と思ってしまいました。でも、その言葉は心の中にぐぅっと飲み込みました。

ーーこのあと、節約について旦那様と話したのでしょうか?

「今、乾燥機を使わないで頑張っている」ということは伝えました。もちろん仕事の帰りが遅いのに洗濯をしてくれる夫には、「もし夫くんが洗濯するときは乾燥機を使ってね」と言いましたが、なんと次の日から乾燥機を使わず干してくれるようになりました。もう頭があがりません。

ーー電気代の節約で、1番大変なことは何ですか?

 夫と意識や体感温度の違いがあり、どこを節電するのかをすり合わせることが大変です。例えば、お風呂の脱衣所が私には「極寒」に感じるので、お風呂で温まってから出ないと湯冷めしてしまいます。しかし、暑がりの夫はシャワーだけで平気なので、毎日お風呂を沸かす必要性をあまり感じていないようです。ほかにも、就寝時に暖房を使うかどうかなど、心と体の温度差を感じました(笑)。

ーー逆に節約するようになって、使わなくても平気だったと気付いたものはありますか?

 電気ポットです。息子が生まれてからミルクを作るために設置したのですが、母乳になってから使わなくなり、今では離乳食でたまに使うのと私がコーヒーを飲むときだけに使っていたのでやめました。あと猫用の水飲み機も、毎日水を換えるのでお皿で十分でした(笑)。

ーー作品について、どのような意見が寄せられていますか?

「うちもです!」「うちは6万かかった」など共感のコメントを多くいただきました。いずれ子供が大きくなると各部屋のエアコンがフル稼働するなど、電気代が高くなるのは避けられないことだと思いました。悪戦苦闘していたのは自分だけではないんだな、と心強かったです!