車両総重量と最大積載量の違いは?
車検証を見ると貨物車両の場合、最大積載量と車両総重量の記載があります。
- 最大積載量(荷台に積むことのできる荷物の最大重量)
- 車両総重量(車両本体と荷物等すべて合わせた時の最大重量)
つまり、最大積載量は以下で決まるということを覚えておくと簡単に理解できます。
車両総重量-車両本体の重量=最大積載量
そのため、一般的にはたくさんの金属を使うウィング車よりも平ボディー車の方が最大積載量は大きくなるのです。また、燃料タンクも2つよりは1つの方が、車両重量が軽くなるため、最大積載量は上がります。
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車両総重量オーバーは違反!罰金と違反点数は?
最大積載量を上回る大量の荷物をトラックなどに積むことは、過積載(かせきさい)という違法行為にあたります。
公共の道路や橋は、使用目的によって強度などの基準が設けられ設計されています。しかし、積載量の基準を超えたトラックなどが通行すると、荷物が道路に散乱するリスクや、道路や橋が損傷し、事故が起こりやすくなるリスクがあります。
トラックなどの貨物車両が最大積載量を超えた状態を過積載と言います。この状態で走行すると、ブレーキの利きが悪くなり追突事故が起こりやすくなります。
当然、衝突時の衝撃も重量に比例して大きくなります。大きな事故の原因にもなり、バランスも悪くなるため、対向車線にはみ出したり、カーブで横転することも。このような事態を避けるために車両の最大積載量が決められているのです。
トラックの過積載の違反点数と反則金
過積載の割合が5割未満(中・大型トラック) | ||
違反点数 | 2点(酒気帯び14点) | |
反則金 | 3万円 | |
過積載の割合が5割以上10割未満(中・大型トラック) | ||
違反点数 | 3点(酒気帯び15点) | |
反則金 | 4万円 | |
過積載の割合が10割以上(中・大型トラック) | ||
違反点数 | 6点(酒気帯び16点) | |
反則金 | なし(罰則金のみ) | |
罰則 | 6月以下の懲役または10万円以下の罰金 |