※2023年11月撮影 ©2021『花束みたいな恋をした』製作委員会

トップ画像は「万葉歌碑」の東側。「調布市産業振興課」の「ロケ地観光パネル」です。

映画“花束みたいな恋をした”(2021年全国公開)のロケ地が「多摩川サイクリングロード」であると記されています。

案内のメイン写真は二人がヤキソバパンを食べているシーン。下の小さな写真は京王「相模原線」の「多摩川橋梁」を渡る電車(夜景)が写っています。サイクリングロードの「京王閣競輪場」前の辺りではないでしょうか。


※2023年11月撮影

筆者もこの映画を観ました。とてもラブリーな恋愛映画です。

この映画のターゲット自体が「映画を観る習慣のある大学生」だと感じました。その「典型的なヲタク的日常のアルアル」を集めて編集し組み上げられたラブストーリーです。

情報源はSNSではないでしょうか。

それ故に「他人事」の様な「醒めた視点」でカメラは恋人たちの日々を写してゆきます。しかし同時に「細部」では極めて「共感性の高い」「断片(記憶)」が細やかに編み込まれているのです。

そしてストーリーを支える重要な要素が「多摩川」の長閑な風景。恋人たちが暮らした「多摩川」の見える部屋は、「京王閣競輪場」の西側、「鶴川街道」の「多摩川原橋」の手前辺りです。とにかく「多摩川サイクリングロード」は何度も繰り返し映画に登場します。恋人たちの「スイートな記憶」の背景になっているのです。

※映画の感想は筆者個人の私的なものです


※2023年11月撮影

恋愛感情とは縁遠い67歳の爺サンが観ても「自分たちが学生だった頃の恋愛と同じだなぁ」という感想を持ちました。正に「恋愛感情のエッセンス」が写し出す色調は、時代で変化するものでは無いのですね。

・・・ってな事を考えながら「相模原線」の高架西側を駅の方に戻って行きます。11月になって異様に暑かった夏から一気に冷え冷えとした冬に替わり、木々が急速に色づいてきました。


※2023年11月撮影

「東京オーヴァル京王閣」のメインゲート。往路と違う日の撮影です。


※2023年11月撮影

「相模原線」高架下に「京王多摩川駅(臨時口)」がありますが、閉まっていました。


※2023年11月撮影

中を覗いてみました。自動改札機はカバーされています。イベント開催日ではないのでしょう。


※2023年11月撮影

そのまま道を東に歩きます。超美味しそうな鰻屋さんのある通りです。


※2023年11月撮影

個人的に「映画の舞台=京王多摩川駅周辺」ですが、今度は本当に映画を撮る「角川大映スタジオ」を目指しています。

(写真・文/住田至朗)

※駅構内などは京王電鉄さんの許可をいただいて撮影しています。

※鉄道撮影は鉄道会社と利用者・関係者等のご厚意で撮らせていただいているものです。ありがとうございます。

※参照資料

・『京王ハンドブック2022』(京王電鉄株式会社広報部/2022)

・京王グループホームページ「京王電鉄50年史」他

下記の2冊は主に古い写真など「時代の空気感」を参考にいたしました

・『京王電鉄昭和~平成の記録』(辻良樹/アルファベータブックス/2023)

・『京王線 井の頭線 街と駅の1世紀』(矢嶋秀一/アルファベータブックス/2016)