デカい!? スズキの「FR 2人乗りオープン」話題に! 軽じゃなく5ナンバーに!? 「謎のカプチーノ」の反響は?

スズキ「カプチーノ」は本来軽自動車規格ですが、中古車市場には5ナンバー小型車枠の個体が存在します。

 軽自動車ではなく5ナンバー小型車枠のスズキ「カプチーノ」が存在します。
 
 いったいどのようなクルマなのでしょうか。そしてユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

 移動手段や買い物用として利用されていることがメインの軽自動車ですが、1990年代には運転する喜びを与えてくれるスポーツカーが数多く存在していました。

 そのなかでも、「A」オートザム「AZ-1」、「B」ホンダ「ビート」、「C」スズキ「カプチーノ」の頭文字を取ったABCトリオは存在感を示していました。

 そのABCトリオのなかでも、2シーターオープンボディながらもトランクルームを確保し、耐候性に優れたアルミ製ハードトップを備えたカプチーノは、日常使いもしやすく人気のモデルといえるでしょう。

 さらにカプチーノは最高出力64ps、最大トルク8.7kgmを発生するターボエンジンを搭載し、51:49のフロントミッドシップのFR駆動を採用することで本格ライトウエイトスポーツカーを実現しています。

 またロングノーズ・ショートデッキの古典的なスポーツカーのデザインは、いま見ても一級品の美しさといえるでしょう。

 このような世界最小クラスのFR本格スポーツカーである、カプチーノを小型車となる5ナンバーに登録した個体があります。
 
 そのカプチーノを取り扱っているのは、香川県のカスタム&中古車ショップ「ベストトータルオート」で自社で取り使っているコンプリートカーです。

 個体の年式は不明ですが、2013年に普通車登録されていることで2013年式となっています。

 最大のトピックは小型車枠のボディサイズで、標準ボディの全幅1395mmから大幅にワイド化された前後のフェンダー周りが特徴です。

 さらにボンネットはスリットの入ったものに換装され、フロントバンパーもポルシェ「カイエン」のような開口部の大きなものに変更されています。

 今回のカプチーノは、小型車枠の構造変更に伴いフルレストアが実施され、フレームのみの状態まで戻した際にオレンジに再塗装されました。

 また、ボディカラーのオレンジは、ダッシュボードやシートだけでなく、ラジエーターコアや各種ホース類まで及んでいます。

 そのため、内外装は新車のようなクオリティとなっています。

 SNS上では「これは面白い、ほしいな」や「ここまで手が入っていて税込み320万円だったら寧ろ安いくらいだと思う」など評価の高い声が見受けられました。
 
 また「軽自動車に前後ダブルウイッシュボーン、4輪ディスクブレーキはすごい」や「昔、軽規格に乗っていたけどとにかくいいクルマだった」など素の良さを評価するコメントも見受けられました。

 一方で「ノーマルのライトウエイト感のほうがいい」や「あえてワイドボディにする必要がない気がする」などオリジナルの良さを指摘する声もつぶやかれていました。

 このような軽自動車枠を超えた迫力あるカプチーノですが、どのような人が検討されるのでしょうか。

 ベストトータルオートの担当者は以下のように話します。
 
「欲しいという人は結構こられています。

 ただ、奥さんと相談した2人乗りということもあって、『やっぱり購入は難しい…』となってしまうことがあります。

 元々軽だったものを普通車に変えたために税金が高くなっているので、そこで夫婦での意見が合わないようです」

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 今回の小型車規格5ナンバーカプチーノの価格は、以前は320万円でしたが現在では応談となっています。