ボンジョルノ!イタリア・シチリア島在住ライターのサエコです。

以前、シチリア島タオルミーナにある5つ星を超える高級ホテルに関する記事で、世界的セレブがやってくるレベルのリゾート地であることをお伝えしました。

>>前回の記事:イタリア・シチリア島~5つ星超え!?高級ホテル9選~

近年そんなタオルミーナのラグジュアリー度がさらに増しております。

ということで、何がどう変わっていっているのか、タオルミーナを訪れる際には何を期待すればよいか、など町の変容をお伝えしたいと思います。

目次

タオルミーナ(Taormina)とは
ディオール(Dior)
ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)とルイ・ヴィトン・カフェ(Louis Vuitton Café)
ドルチェ&ガッバーナ・バール(Dolce & Gabbana Bar)
さいごに

タオルミーナ(Taormina)とは

タオルミーナ(Taormina)はシチリア島東部にあり、シチリア州第二の町カターニア(Catania)から北へ車で1時間弱のところにあります。人口1万人ほどの小さな町で、もともと1800年代からヨーロッパの上流階級の人々の保養地として知られるようになりました。



<文豪ゲーテがこのギリシャ劇場からの景色を世界一美しいと述べたのは有名>

その唯一無二の美しさから、スポーツ選手や俳優などのセレブも毎年バカンスにやってきます。直近では米テレビドラマシリーズ「ホワイト・ロータス・セカンドシーズン(The White Lotus 2nd season)」のロケ地となったことで、北米を中心にさらに知名度をあげています。

もともと上流階級のリゾート地だったタオルミーナ、どのようにラグジュアリー度をあげているのでしょうか。

ディオール(Dior)

まずLVMH傘下のクリスチャン・ディオール。タオルミーナのメインストリートにある歴史的建造物を購入、昨年からディオールの店舗がオープンしました。

もともとハイブランドを扱うお店はあったにせよ、メインストリートに面する歴史ある建物がディオールになったのは少なからず衝撃でした。



<Dior外観、建物の歴史ある感じが残る>

DIOR Taormina

住所:Corso Umberto I, 122, 98039 Taormina ME
営業時間:10~19時
公式サイト:Dior

ルイ・ヴィトン(Louis Vuitton)とルイ・ヴィトン・カフェ(Louis Vuitton Café)

ディオールは序章だったと言わんばかりに、LVMHのCEO且つ現在世界一の富豪であるベルナール・アルノー氏がタオルミーナのメインストリートのど真ん中、4月9日広場に面する物件を購入。ルイ・ヴィトンの店舗とルイ・ヴィトン・カフェになりました。もともとあった町の薬局は、移動を余儀なくされました。



<ルイ・ヴィトンのシンボルが目に入ります>

ちなみに、ベルナール・アルノー氏はタオルミーナの5つ星Lホテルのうち2軒を傘下に収めており、そのうちの1つグランドホテルティメオ(Grand Hotel Timeo)がこのルイ・ヴィトン・カフェを運営しています。



<ルイ・ヴィトン・カフェ入口>

Louis Vuitton Taormina

住所:Corso Umberto, 150, 98039 Taormina ME
公式サイト:Louis Vuitton

ドルチェ&ガッバーナ・バール(Dolce & Gabbana Bar)

最近もっぱら”タオルミネーゼ(タオルミーナ人)”の話題となっているのが、4月9日広場で長年愛されてきたバール。このバールが閉店し、ドルチェ&ガッバーナの手に渡りました。現在はまだ改装中で、今後カフェ&レストランになるそうです。



<改装中で閉まったままです>

何年か前に『香水』という曲でドルガバが有名になったそうですが、ドルチェ&ガッバーナのドメニコ・ドルチェさんはシチリア出身。そのカラフルな色遣いはシチリアのデザインからきています。

タオルミーナのメイン広場のバールだけあって、少なくともイタリアの会社に買われてよかった、と言ってもいいかもしれません。

Dolce & Gabbana Bar Taormina

住所:Piazza 9 Aprile, 8, 98039 Taormina ME

さいごに

ハイブランドが続々と入ってきてラグジュアリー度がどんどん増しているタオルミーナ。ここまで読んで、そんなハイブランドなんか求めてないなあ…と思われた方、大丈夫です。タオルミーナの地を愛する地元民が暮らしているのもまた事実だからです。

私はたまに、タオルミーナ人マンマのクッキングレッスンで通訳アシスタントをすることがありますが、一度「サエコ、これを訳して聞いてみて」と頼まれた質問が忘れられません。

“あなたたちはシチリアもしくはタオルミーナに何を求めて来たの?プラダやヴィトンのバッグ?それとも私たちが一から手で作る一皿のパスタ?”



<ドナテッラさんのお手製パスタ>

質問をされたのはアメリカ人グループでした。全員一致で、パスタだと即答。

ラグジュアリーなタオルミーナ、を見るのも一つ。素敵な体験です。(ちなみに私はロンドンから来た友人を案内した際、ユニクロとH&Mにビーチサンダルで5つ星Lホテルのバーにお付きで入るという滅多にない体験をしました)

色んな情報サイトを見ても、出てくるのはラグジュアリーなホテルや絶景、お高めレストランの写真などがほとんどかもしれません。でも、タオルミーナにも、昔ながらの素朴で心もお腹も一緒に満たすパスタを作っている地元の人がいるのを心に留めて、ぜひいらしてくださいね。

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