参加するときは、まずチケットを入手しよう

かつてトマト祭りは誰でも無料かつ自由に参加できたことから、人口1万人弱の町に約3万人以上が押し寄せるお祭りとなり、安全上の問題が懸念されるように。そこで2013年からは有料となり、チケットを買った人だけが会場に入れるシステムになりました(住民は無料)。現在は町の住民を含め、2万2000人が定員となっています。なお、16歳未満の子どもは参加できません。

2020年と2021年は新型コロナウイルス感染症の影響もあり中止されていましたが、2018年の参加者を国別に見ると1位はオーストラリア人で12.4%、2位はなんと日本人で10.2%。意外にも地元スペイン人は3位で10.1%と、外国人が約9割を占めていたとは驚きです。また、参加者の平均年齢は20~25歳と若く、男女比は7:3だったそうです。

チケットは公式Webサイトで販売され、値段は15ユーロ(2024年3月時点のレートで約2,500円)。ブニョール観光局によると当日券もあるとのことですが、売り場を探す手間を考えると前もって入手しておいたほうがいいでしょう。インターネットで買ったチケットはプリントアウトして、現地でリストバンドと交換します。このリストバンドがないと会場には入れないのでご注意を。

もし日本語でのアテンドが必要な場合は、毎年バルセロナから出る日系旅行会社の日帰りツアーや、トマト祭りが日程に組み込まれている日本からのツアーをご検討ください。

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【チェックリスト】これがあると便利! おすすめ参加グッズ

ここからは、お祭りに参加する前にぜひ揃えておきたいおすすめグッズを紹介します。

真っ赤なトマトが映える「白シャツ」

写真提供:Buñol Turismo(ブニョール観光局) ©Amparo Pardo

思い切り楽しむために、赤いトマトが映える白い洋服を着ていくことがおすすめ。捨てることになってしまうので、着古したものがよいでしょう。ビショビショになって透けるので、女性は下に水着を着るのはマストです。

目を守る「ゴーグル」

iStock/donvictorio

トマト汁が飛び交うバトル中に役に立つのがゴーグル。トマト汁はなかなか手強く、目に入るとかなり痛いです。また、前座の「パロ・ハボン」の最中には会場に建つ家の住人がホースで水をかけてくることも。そのときにも対応できるので効果的です。

首から提げられる「防水ケース」

スマートフォンを持って行きたい人は、首からかけられる防水ケースが必須アイテム。ただし、盗難のおそれもあるため十分ご注意ください。

足を覆う「スニーカーやウォーターシューズ」

ビーチサンダルでの参加はNG。トマトの海で脱げやすく、また人に踏まれてしまう可能性もあるため、足をすっぽり覆うスニーカーかウォーターシューズを選びましょう。

荷物を守る「南京錠」

帰りの着替えなどが入った荷物は有料の手荷物預かり所に預けることができます。たとえ手荷物預かり所でも中身を盗まれないように、念のためバッグのファスナーなどに南京錠をかけておくと安心です。