東京九州フェリーに“新日本海フェリー”見参!? 助っ人運用の「すずらん」に乗船 航路が違うとサービスも豪華に!?

「はまゆう」と違うところを探せ!

 さて、筆者は横須賀港へ向かうため新門司港から乗船しましたが、JR小倉駅からは門司駅を経由して新門司港に向かう無料送迎バスが運行されています。新門司港発は23時55分です。

 出航から1時まではレストランの夜食営業があります。これは、新日本海フェリー運航時は夜食営業しないので、東京九州フェリーでの運航時ならではの光景。なお普段の「はまゆう」「それいゆ」でも夜食営業を行っています。

 食事の高いクオリティやメニューの豊富さは普段の東京九州フェリーとほぼ同じです。なお、翌日のバーベキューは抽選制なので、翌朝9時までに用紙を記入して箱に入れるよう案内がありました。

 翌朝、レストランで朝食を楽しんだ後で大浴場を訪れました。露天風呂とサウナが備わる構成は「はまゆう」と同じですが、こちらには脱衣場内に飲料自動販売機とマッサージ椅子もあります。

 続いてゲームコーナーへ。クレーンゲームや「太鼓の達人」が楽しめます。スポーツコーナーには「はまゆう」と同じく自転車やウォーキング器具がありますが、卓球台があるのは異なります。案内所で卓球道具を借りてプレイすると、船内では台も揺れるので、普段とは異なる感覚でした。

 10時ごろに、東京九州フェリーが運航する「はまゆう」とのすれ違いが見られるとの告知があり、甲板には人が集まっていました。お互い高速フェリーなので、すれ違いはあっという間でした。

 午前中には、景色のよい場所に設けられたカフェの営業も行われます。こちらも「すずらん」「すいせん」だけのサービス。本格的な調理がなされたパスタやそば、飲料なども楽しめます。

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特別食堂「グリル」へ

 そうこうしているうちに昼食に。レストランで「北海道味噌バターコーンラーメン」と「知床塩ラーメン」を食べ比べました。ちなみに夕食メニューには「とんこつ醤油ラーメン」もあります。

 バーベキューは昼食後に行われます。海が見られるレストラン後ろの甲板にて、ホットプレートで新鮮な肉や野菜を焼くのは実に楽しい時間です。食事後はコンファレンスルームで映画鑑賞。大型スクリーンを前に階段座席があり、本当に「映画館」でした。

 映画を楽しんだ後は、旅の最後を彩る特別食堂「グリル」へ。普段の東京九州フェリーにはない設備で、事前予約が必要です。コース価格は乗船時で6000円。レストラン前で支配人が出迎えてくれるなど、高級なレストランを感じさせるおもてなしです。神奈川と九州の食材を中心とした料理の数々も十分に満足できるものでした。

 東京九州フェリーの代打として登場した「すずらん」「すいせん」ですが、新日本海フェリーでの運行時と同等のサービスが提供され、心底満足できる21時間の船旅でした。なお、クルーも新日本海フェリーの時と同じとのことです。