ファン待望の支店をオープン!ねぎたっぷりが名物の「老舗旭川ラーメン店」【旭川市】

無化調のラーメン作りをきっかけに「食の多様性」を考える

出典:一蔵

写真は『オホーツクらーめん』。海の幸である帆立、にしん、そして「一蔵」の顔でもある“鮭節”を使ったラーメンです。『オホーツクらーめん』は、本店のみでいただけます。

「小さなころから厨房に入って、父のラーメン作りを見てきました。小学3年生のころは丼を洗っていた記憶があります、29歳のころ、自然と父からお店を受け継ぐ形になりました。

もともと無添加のラーメンを作りたいとは思っていたんです。自分が2代目になり、父の味を受け継ぎながら、2017年に無添加のラーメンを作りました。

 

「その頃、観光に来ても祖国からカップ麺を持ち寄り旅行をしていると聞き、衝撃を受けたという前田さん。普段自分たちが何気なく食べていて気付かなかったことに、とても悲しい気持ちになりました。

せっかく北海道旭川市に来てくれたのだから、良い思い出を作っていただきたい気持ちが大きくなり、様々な方が食べられるメニューを考えようと思い、対応を始めたんです。」

 

「中にはムスリム(イスラム教信者)の方や、台湾の方に多いにんにくや野菜類を避ける“五葷(ごくん)フリー”の方もいらっしゃいます。せっかく観光にいらしても、みんなと同じものを食べられないのは、とても寂しいものでしょう。

無添加や化学調味料を使わないラーメン、野菜のみで作っているラーメンなど、メニューを開発していく中では、父もいろいろな意見や気持ちがあったかと思いますが、今はあたたかく見守り応援してくれています」と前田さん。

 

一般の方ももちろんおいしく食べられますよ。ムスリム対応など知らなくてもオーダーし「おいしかった」と感想をいただけることがほとんどだとか。分け隔てることなく、おいしさを共有できるのは前田さんの想いでもあります。

 

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誰もがおいしくラーメンを食べられるよう海外出店も視野に!

出典: 北海道Likers

「野菜のうまみと体に優しい豆乳、海の幸を使ったどんな人でも食べられるラーメンを、世界中の人に食べてほしいと思っています。海外進出の構想も思案中なんです」と前田さんは語ってくれました。

地元民に愛される老舗ラーメン店は、世界の人々へもおいしさを届けられる日がそう遠くないかもしれませんね。

 

旭川ラーメンの味わいと、誰もが食べられる優しい味わいを試しに、一蔵へ足を運んでみませんか。

<店舗情報>

■一蔵 永山店

■住所:北海道旭川市永山5条19丁目1-39

■電話番号:0166-76-5807

■営業時間:11~21時

■定休日:不定休

■駐車場:あり