国内の1年後旅は、イベントなどを中心に組み立てるのがオススメです

さて、旅のプロならではの視点で、1年後旅の行き先はどのような場所がオススメかをご案内しましょう。まずは国内から、宮原がおすすめのプランをご紹介します。

「国内では、イベントを中心に行き先を考えるのはいかがでしょうか。恒例のお祭りや大規模な催しは、1年以上前から日程が決まっているケースが少なくありません。例えば徳島県の阿波おどりや青森のねぶた祭といったもの。さらに3年ごとに行われる瀬戸内国際芸術祭は、来年となる2025年4月から107日間開催されます。小豆島や直島などがメインの会場で、ときを同じくして大阪万博もあります。これらを組み合わせて、四国から万博、さらにユニバーサル・スタジオ・ジャパンを巡るホッピングツアーなどはいかがでしょうか。会期が近くなるとプロモーションが増えることで情報を目にする方が増え、一気に予約が埋まりますから、今のうちはとてもオススメです」

提供:2025年日本国際博覧会協会

一方、1年後旅のプランニングが難しいのが、桜や紅葉といった自然の見どころです。直前の気候条件で見ごろが変わる可能性があり、早くから準備した分、外れたときの気落ちが大きくなるかもしれません。

「自然を旅の目的にしたい場合は、ほかの見どころを手厚く押さえておき、あとから季節の要素を加える程度がいいかもしれません」

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海外の1年後旅は、ハワイなどの人気スポットも行きやすくなります

国内の1年後旅は、念入りなリサーチによって充実しそうですが、対して海外は、定番として知られる人気の観光地がオススメです。

iStock/TriggerPhoto

「例えば人気のハワイはいかがでしょうか。最近は朝食だけで5,000円以上かかることも珍しくありませんが、早期予約特典として、お部屋のアップグレードや、食事やドリンクが無料で楽しめるクラブラウンジの利用権などが付いてくるケースも多いのです。これらは宿泊施設の豊富なリゾートエリアならではといえるでしょう」

とはいえ、リゾート以外は避けた方がいいかというと、そういうわけではありません。

iStock/basiczto

「早期にご予約いただける場合、海外は全体的に行きやすくなる傾向があります。運賃が安くなり、現地で使うお金も1年かけてゆっくりためることもできるわけです。せっかくですから、行ってみたいところから旅先を導くのがいいでしょう。ヨーロッパなど、フライトに時間がかかり、ある程度日程が必要な場所はいかがでしょうか」