紀伊半島一周へ残る「熊野道路」の進捗は 近畿自動車道紀勢線の一部 国道42号を山側でズバッ

2月にはトンネルが着工しました。

橋脚を建設中

 紀勢国道事務所が公式X(旧Twitter)で、三重県南部の「熊野道路」における2024年2月時点の進捗状況を公表しています。熊野道路は紀伊半島沿岸を結ぶ高規格道路「近畿自動車道紀勢線」を構成し、熊野大泊ICから熊野IC(仮称)先までの6.7km区間です。

 同区間では、JR熊野市駅付近の山側を抜ける2本のトンネルと橋が建設中。大泊地区、井戸地区ではそれぞれ、トンネルへアプローチする橋と渡河する橋の土台が建てられています。

 なお近畿自動車道紀勢線で未開通なのは、ここから南へ新宮南IC(和歌山県新宮市)までの約23kmと、和歌山県の最南端地域(太地IC~すさみ南IC)の約37kmです。その間、新宮南IC~太地IC(那智勝浦新宮道路)15.2kmは開通済みです。

 海沿いを行く国道42号に代わる近畿自動車道紀勢線は、紀伊半島の緊急輸送路確保や都市間ネットワーク構築のため整備が進んでいます。