ついに日産「スカイラインGT-R」登場! 堂々と「公道走れるように…」賛否集まる!? R34の「25年ルール解禁」で米ファンの想いは?

2024年1月から正式にアメリカの公道での走行が可能となります。これはアメリカの25年ルールによるものです。ユーザーからはどのような反響があるのでしょうか。

いよいよR34が25年ルールに適用! 現地反響いかに

 世界的に大人気となっている日産「スカイラインGT-R(BNR34)」(以下R34)が2024年1月から正式にアメリカの公道での走行が可能となります。
 
 SNSではどのような反響が寄せられているのでしょうか。

 R34は1999年1月8日に発売されました。

 当時からエンジンの設計や、走行性能の高さが高く評価されていたことから、国内ではもちろん、世界的に注目を集めていたモデルのひとつです。

 R34はさまざまなレーシングゲームや漫画などに登場していたことから、1990年代生まれの当時10歳程度の子供達から憧れのクルマとして見られていました。

 そんな彼らも大人になりましたが、R34への熱は冷めるどころか一層注目度が高まる展開になっています。

 特にアメリカでは国産スポーツカーの人気が激増し、取引価格が高騰しています。

 日本でも数年前までは数百万円程度で買えた個体も、現在では1000万円を超えることも珍しくなく、状態の良い個体は数千万円で取引され、輸出されるようになりました。

 これらのクルマはアメリカでは「JDM(Japan Domestic Market)」車と呼ばれ、高い人気を集めています。

 人気が高まっている背景には、アメリカの25年ルールというものが存在し、これは生産から25年が経過したクルマに対して、アメリカ国内での安全基準などが免除になるというものです。

 この安全基準などが免除されることで、今まではコレクションとしての保管やミュージアムなどでの展示に限られていた1990年代の輸入車が、正式に公道での走行が可能となったことから、アメリカへと輸出される個体が増え、価格が高騰したという流れです。

 この25年ルールは、特定の個体の生産月から25年が経過しているというのが基準となっているため、1999年1月に生産された個体であれば、2024年1月からアメリカで走行できるというものです。

 なかでもR34はその人気の高さから、25年ルールの適合が待望されていましたが、きたる2024年1月からはいよいよ第一号が走行可能となります。

 なお1999年1月発売時点のラインナップは標準車、Vスペック、ミッドナイトパープルIIです。

(広告の後にも続きます)

待ちに待ったR34の25年ルール適合! SNSでの反響は?

 そんなR34の25年ルール適合に対して、SNSでは多くの反響が寄せられています。

 アメリカのファンは「街で見られるのが楽しみで仕方がない」「誰か乗せてくれ!」などと国内で見られることを待ち遠しく思っているとの声が上がっています。

 しかし、決して全てがポジティブなコメントではありませんでした。

 一定数のファンは「程度の良い個体はもうすでに全部買われてる」、「金持ちはもう日本に個体を保管して輸入されるのを待ってるだけ」、「高すぎて一般のエンスージアストの手には入らないね」などと価格高騰に対して不満を覚えるという声が上がったいます。

 そのほかにも「25年落ちのクルマに20万ドル(約2848万円)払うってどういうこと?」、「新型のポルシェが買えるじゃん」、「この経済状況で買える人がいるなんて信じられない」などの声も上がっています。

 このように、人気と注目が高いからこそ、純粋に待ち望んでいるファンと、価格の正当性がないと主張する自動車愛好家の二極化した意見が見受けられました。

※ ※ ※

 すでにアメリカには多くのR34が輸入されていますが、それらはすべて個人の私有地ないでの走行や、サーキット走行、または展示目的となっています。