城下町の郡上八幡を出発し、清流に沿って高山へ向かう「飛騨美濃せせらぎ街道」は、岐阜を代表するドライブルート。とくに10月中旬~11月上旬は街道沿いが紅葉に染まる絶好のドライブシーズン。高山の古い町並の散策やご当地グルメの食べ歩きを楽しみ、締めは奥飛騨温泉郷まで足を延ばして名湯でリフレッシュ。せせらぎ街道は信号が少なく走りやすい道が続くので、運転が好きな方にオススメです。大自然、文化、グルメに温泉と、岐阜の魅力が凝縮されたドライブへ出発しましょう。

START 郡上八幡IC

①飛騨美濃せせらぎ街道

②森林公園おおくら滝

③古い町並

④奥飛騨温泉郷 平湯温泉 ひらゆの森

清流沿いの紅葉の中を爽快に走る「飛騨美濃せせらぎ街道」

「飛騨美濃せせらぎ街道」は郡上八幡と飛騨高山を結ぶ、全長60キロ超の一般道。雄大な山並みや清流、紅葉する広葉樹を車窓から満喫でき、見飽きることがありません。最高地点の西ウレ峠から紅葉が少しずつ下りていくので、長期間にわたって紅葉が楽しめる点も魅力。太平洋と日本海の分水嶺となる西ウレ峠にはせせらぎ渓谷という公園があり、池に映る紅葉が見事なのでぜひ立ち寄ってみては。道中には「道の駅 明宝」「道の駅 パスカル清見」という2つの道の駅や穴場的なカフェも点在し、秋の清涼な空気を感じながらひと休みできます。約60キロの道程があっという間に感じる、とっておきのドライブコースです。

■住所:岐阜県郡上市~高山市

■紅葉の見頃:例年10月中旬から11月上旬(飛騨高山観光公式サイトで、リアルタイムの紅葉情報をチェックできます)

■URL:https://www.hidatakayama.or.jp/

滝と奇岩、紅葉の絶景に出会える「森林公園おおくら滝」

せせらぎ街道の途中にある「森林公園おおくら滝」は、多彩な大倉百滝と紅葉が競演する景勝地。最上部の大倉滝は水しぶきを上げて落ちる様が勇壮で美しく、“白竜”にも例えられています。この滝と紅葉を楽しむ「おおくら滝遊歩道」は3コースあり、片道約1.3キロを歩いて大倉滝を目指す「百滝コース」は、遊歩道沿いに大小の滝や奇岩が現れて見どころたっぷり。高低差のある道を歩くので軽登山用の服装と靴、熊鈴を用意するのがベストです。もっと気楽に大倉滝を訪れたい方は、滝の上部までクルマで行ける「眺望コース」がオススメ。駐車場から滝まで階段が整備され、滝壺のすぐ近くまで迫ることができます。紅葉とマイナスイオンのシャワーで癒やされてみませんか。

■住所: 岐阜県高山市清見町坂下

江戸へ時間旅行。風情とにぎわいを残す「古い町並」

町家の出格子が連なり、軒下を用水が流れ…まるで時代劇に迷い込んだかのよう! 飛騨高山らしい景観といえば、江戸時代に発展した城下町の面影を残す「古い町並」。古い町並とは、商人町だった上町・下町の三筋を総称したもの。特徴的な町家の出格子は、商いを取りやめた町家がお店部分に格子をつけた名残なのだとか。上町は工芸品店やカフェ、地元の酒蔵が並び、ランチやお土産探しにぴったり。郵便局や文房具店がある下町は、ノスタルジーを味わいながら散策できる穴場です。お目当てのお店に立ち寄るのもよし、3時間ほど散策するのもよし。飛騨高山をドライブするなら、伝統的建造物群保存地区にも指定された貴重な景観は見逃せません。

■住所 三町伝統的建造物群保存地区 高山市上一之町、上二之町、上三之町、片原町、神明町4丁目の各一部。下二之町大新町伝統的建造物群保存地区 高山市下一之町、下二之町、下三之町、八幡町、大新町1丁目、大新町2丁目、大新町3丁目、大新町4丁目の各一部

風情あふれる昭和の味わい「高山ラーメン」

肌寒い季節に恋しくなるのが「高山ラーメン」。昭和初期の屋台がルーツとされる細縮れ麺の醤油ラーメンで、醤油ダレと和風スープを同じ寸胴で煮込むちょっと珍しい調理法が特徴。地元では「中華そば」として親しまれており、のれんやメニューに「中華そば」と書かれていれば、ほとんどの場合、それが高山ラーメンを指しています。高山市内だけでも約30店舗で提供されており、シンプルながらもお店ごとの個性がよく表れているため、好みの一杯を見つけたくなるはず。飛騨高山には他にも、贅沢な味わいが広がる「飛騨牛の握りや串焼き」や、さっぱりとした味わいの「みたらし団子」、味噌の香ばしい香りが食欲をそそる「朴葉焼き」など美味しいグルメが豊富。アレコレ欲張りながらの食べ歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。

雄大なアルプスの麓でにごり湯を満喫「ひらゆの森」

3,000m級の北アルプスが迫る絶好のロケーションと5つの温泉地を有し、観光客やアルピニストから愛されている奥飛騨温泉郷。日本有数の温泉湧出量と露天風呂数を誇り、日帰りで入れる露天風呂が点在しています。今回のドライブでは、高山市街から50分ほどでアクセスでき、同温泉郷の玄関口に位置する「平湯温泉」へ。「ひらゆの森」は男湯に7つ、女湯に9つの露天風呂を備え、紅葉する大自然の中で名湯に浸かれます。平湯温泉では珍しい白いにごり湯と無色透明の湯、2本の源泉を掛け流しにしているので、湯船ごとに色合いが異なり、湯めぐり気分を満喫できるのが嬉しいところ。レトロな大浴場や、飛騨牛の鉄板焼きが味わえるレストランもあり、ゆったりのんびり寛げます。

■住所:岐阜県高山市奥飛騨温泉平湯763-1

■TEL:0578-89-3338

■営業時間:10:00~21:00(最終受付20:30まで)

■料金:大人700円、小人(3歳~小6)500円

■URL:https://www.hirayunomori.co.jp/