伝説の「ビキニエアライン」ご存知? ”機内で水着ショー”も、いまやコスパ最強航空会社に

ユニークなプロモーションを展開する航空会社が海外に見られるなか、「ビキニエアライン」と呼ばれた航空会社がありました。その会社は現在、路線を変え、大きく規模を伸ばし続けています。

機内で水着ショーを敢行

 海外にはユニークなプロモーションを展開する航空会社も多くありますが、そのようななかでもひと際異彩を放っていた航空会社があります。そのキワドすぎる内容から、一部メディアから「ビキニエアライン」と呼ばれたことも。それがベトナムを拠点とするベトジェットエアです。

 立ち上げ以来、この航空会社は「セクシー系」のプロモーションを軸としてきました。2012年8月、機内で水着のCA(客室乗務員)らが通路でフラを披露。事前の申請を行っていなかったことが原因とされていますが、このことでベトナム当局から約10万円の罰金を命じられたとされています。

 ところがベトジェットエア、これでやすやすと路線を変えたわけではありません。2020年は実施されていないものの、現地メディアなどの報道によると、2013年、2014年の新路線就航時にも、同じような水着ショーを敢行。姉妹会社にあたるタイ・ベトジェットエアでも、ファッションモデルを投入した機内ショーを行っています。

 そしてこの「セクシー路線」プロモーションは機内だけではなくグッズにも。過去には「ビキニカレンダー」の発売は毎年恒例となっていたことが確認されており、これを求めるため、ベトナム各地の販売店の前で長蛇の列ができる現象も見られました。

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いまや巨大航空会社になった元「ビキニエアライン」

 そしてこのベトジェットエアは2018年にハノイ~関西線を開設し日本路線に参入。2023年8月現在はの成田・関西~ホーチミン・ハノイ線、福岡、中部~ハノイへ便などを運航しているほか、2023年7月には羽田~ホーチミン線を開設しました。また、ベトナムから新潟、静岡、福島、愛媛、和歌山など日本各地へのチャーター便も運航するなど、ネットワークを拡張中です。

 ただ、かつての「セクシー」路線はかなり控えめとなっているものの、ベトナム最大の航空会社にまで成長しているといいます。同社はいわゆるLCC(格安航空会社)のカテゴリに入り、10円から購入可能になるなど、格安のプロモーション運賃も提供しています。

 同社は高い安全性と、財務・経営健全性の高い航空会社50社リストにも長年にわたり、連続で選出されていることをアピール。また、各種団体からも、最も優れた格安航空会社に選出されているといいます。