コンパクトSUVとは?

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SUVと聞くと、“巨大なボディ”や“大排気量のエンジン”、“荒れた路面でも苦労なく走れる”という印象を感じるかもしれません。

しかし、コンパクトSUVは、市街地でも扱いやすいボディサイズが魅力。初めてSUVを購入する人におすすめです。特に、以下の3つのポイントに注目すると、コンパクトSUVの魅力に惹かれるでしょう。

  • 「コンパクトボディ」で運転しやすい
  • 優秀な燃費性能
  • お手頃な価格設定

「コンパクトボディ」で運転しやすい

1つ目が「コンパクトボディで運転しやすい」という点です。

近年登場したコンパクトSUVと扱われている車種のボディサイズをチェックすると、次に取り上げた2つの要素をクリアしています。

  • 全長:3,500mm(3.5m)から4,500mm(4.5m)程度
  • 全幅:1,650mm(1.65m)から1,800mm(1,8m)程度

「小型自動車」(5ナンバー)および「普通自動車」(3ナンバー)程度の手頃なボディサイズで、幅が狭い場所が多い日本の道路環境に適した車種が多いのが特徴。

軽自動車やコンパクトカーに匹敵する小回りの良さと、セダンやステーションワゴンにも負けない車内空間の広さを実現。SUVの「U」(ユーティリティ、多目的性)に当てはまる使いやすさが魅力です。

優れた燃費性能

2つ目が「優れた燃費性能」です。

SUVと聞けば「大排気量のエンジンで抜群のパワーだけど、燃費が悪そう」とお考えではないでしょうか。しかし、コンパクトSUVでは、コンパクトなボディサイズによって以下のメリットが生まれます。

  • 車両重量が軽い
  • 十分な動力性能

車体が大きめなSUVと比較して、車両重量が軽いのが強みです。ボディが軽いことで無駄なアクセル操作を減らして、燃費性能に貢献するでしょう。

エンジン排気量が大きくなってしまうと、アイドリング時を含め無駄な燃料を消費しがちですが、小排気量であれば走行以外の面でも燃料カットを実現できます。加えて、ハイブリッドシステムによる駆動用モーターなどでのアシスト機能があれば、燃費面で効果を発揮します。

2人もしくは3人程度でSUVの使用を検討するなら、コンパクトサイズのSUVは適した選択肢となるでしょう。

お手頃な価格設定

3つ目が「お手頃な価格設定」です。

ボディサイズの大きいSUVとなると、車両本体価格が500万円や1,000万円の車種も存在して、手が届かないと諦めてしまうケースがあるでしょう。

しかし、コンパクトSUVであれば、車両本体価格が200万円から300万円程度で購入できる車種も多数存在します。市街地での扱いやすさや燃費性能を重視しつつ、車両本体を購入する段階からコストパフォーマンスに優れているかもしれません。

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コンパクトSUVの人気おすすめランキングTOP5

コンパクトSUV おすすめランキング
参照:日本自動車販売協会連合会「月別統計データ」

この項目では、販売台数に基づいた5種類のおすすめコンパクトSUVをピックアップして解説します。

販売ランキング上位に食い込んでいる実績をもつ、注目すべき車種たちです。

  • 第1位:トヨタ ヤリスクロス
  • 第2位:ホンダ ヴェゼル
  • 第3位:スズキ クロスビー
  • 第4位:日産 キックス
  • 第5位:マツダ CX-3

第1位:トヨタ ヤリスクロス

トヨタ ヤリスクロス (GR SPORT、2022年)

トヨタ「ヤリスクロス」は、コンパクトSUVジャンルで高い人気を獲得している車種です。コンパクトカー「ヤリス」のシリーズの1台。走行性能や低燃費を重視しつつ、SUVの雰囲気を醸し出す力強いデザイン、高い実用性を備えているのが特徴です。

ヤリスクロスの強みは「ハイブリッドシステム」。WLTCモードで30km/Lを超えるグレードが存在し、懐事情にも安心感を与える燃費性能に注目です。

加えて、安全パッケージ「Toyota Safety Sense」を搭載。衝突被害軽減ブレーキなどでドライバーや乗る人を守るのに貢献します。

スペック詳細情報

  • 全長(mm):4,180~4,200
  • 全幅(mm):1,765
  • 全高(mm):1,590
  • 車両重量(kg):1,130~1,250
  • 乗車可能人数(人):5
  • 燃費(WLTCモード、km/L):17.6~30.8

第2位:ホンダ ヴェゼル

ホンダ ヴェゼル(2021年)

ホンダ「ヴェゼル」は、街乗りからレジャーまで幅広く楽しめるコンパクトSUVです。

注目すべきは「ハイブリッドシステム」。“e:HEV”と呼ばれるシステムは、エンジン・モーター・ハイブリッドが組み合わさったパワートレインを、走行状況に合わせて切り替えて走りの力強さと低燃費を発揮します。

加えて、広い荷室やワイヤレス充電器など快適装備も充実。大人4名乗車でも十分な車内空間で、長時間のドライブにも対応できます。

スペック詳細情報

  • 全長(mm):4,330
  • 全幅(mm):1,790
  • 全高(mm):1,580~1,590
  • 車両重量(kg):1,250~1,450
  • 乗車可能人数(人):5
  • 燃費(WLTCモード、km/L):15.6~25.0

第3位:スズキ クロスビー

スズキ クロスビー(2022年)

スズキ「クロスビー」は、スズキのコンパクトSUVです。

軽自動車サイズのハスラーやジムニーよりもひと回り大きい小型乗用車サイズとなっているのが特徴。軽自動車にも引けを取らない取り回しの良さが魅力です。

走行性能も十分な実力を備えています。ハイブリッドとターボを組み合わせたK10C型ブースターエンジンは、排気量が1000ccであるものの十分なパワーを発揮。加えて、道路コンディションに合わせて走行モードを選択可能とした4WDシステムも快適なドライブに貢献してくれるでしょう。

スペック詳細情報

  • 全長(mm):3,760
  • 全幅(mm):1,670
  • 全高(mm):1,705
  • 車両重量(kg):960~1,000
  • 乗車可能人数(人):5
  • 燃費(WLTCモード、km/L):17.0~18.2

第4位:日産 キックス

日産 キックス(2021年)

日産「キックス」は、先進の電動技術を使用しているコンパクトSUVです。

日産独自の4WDシステム「e-POWER 4WD」を搭載。燃費性能で見劣りしがちな4WDシステム採用車種でも低燃費を実現しています。

加えて、キックスには安全運転をサポートするシステム機能が充実。高速道路での走行をサポートしてくれる「プロパイロット」をはじめ、「インテリジェントアラウンドビューモニター」「インテリジェントエマージェンシーブレーキ」を採用して、長距離ドライブでも安心です。

スペック詳細情報

  • 全長(mm):4,290~4,330
  • 全幅(mm):1,760
  • 全高(mm):1,605
  • 車両重量(kg):1,360~1,480
  • 乗車可能人数(人):5
  • 燃費(WLTCモード、km/L):19.2~23.0

第5位:マツダ CX-3

マツダ CX-3(2018年)

マツダ「CX-3」は、匠の職人が作り上げたよう“塊動”デザインが特徴のコンパクトSUVです。

欧州車を思わせる洗練さで目を引くスタイリングはラグジュアリーな印象を感じさせます。

その理由は、マツダ独自の塗装方法である「匠塗」を採用しているのに隠されています。色を決める“発色層”と光を反射させる“反射層”の2層の塗料で構成されていて、抜群の仕上がりを実現。マツダ独自の“ソウルレッドクリスタルメタリック”は、他の自動車メーカーではお目にかかれない赤のボディカラーです。

スペック詳細情報

  • 全長(mm):4,275
  • 全幅(mm):1,765~1,780
  • 全高(mm):1,550
  • 車両重量(kg):1,210~1,370
  • 乗車可能人数(人):5
  • 燃費(WLTCモード、km/L):15.7~23.2