応用その2. デュオキャンに最適

今回はデュオキャンプ向けの「一枚布タープ×インナーテント就寝」。

手間も少なくスタイリッシュ

ぜひともカップルまどデュオキャンプにおすすめしたいスタイルで、基本的にタープが設営できれば手間も少なくスタイリッシュ。

ほかにもメインポールの片側を落としてもう片側を上げる手法(「オガワ張り」として知られる)もあるが、今回は開放感・通気性を重視してのタープ側面片側上げスタイルを提案している。

設営の手順

1.まずは通常の手順どおりにタープを設営する。

2.コンパクトテントのインナーを組み立てたらタープの下に配置し、位置を大体決めておく。

3.テントの後室部は万一の雨の浸入を防ぐため、タープの張り綱を短くしてペグダウン。

この際、テントのフレーム上部がタープ生地に触れないように。うまく決まったら、テントをペグダウンして固定する。

4.サブポール2本があれば、タープの側面をアップすることでリビングスペースが大幅に拡張できるのでおすすめしたい。デュオキャンプでちょうどいい空間の完成だ。

使えるテクニック

張り綱2本を繋いだものをサブポール間に自在でテンションをかけて小物かけを。

ヘッドランプを吊り下げれば夜間調理時に便利。

ファミリー用テントだと窮屈…

試しに4名用のファミリー用のインナーテントをタープ下に設置してみたが、リビングスペースを確保できず窮屈……。

雨天時にはサイドからの浸水も不安である。イマイチ実用性に欠けるため、大型のテントの場合は別々の使用法が好ましい。

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応用その3. ソロキャンに最適

今回はソロ向けの「一枚布タープ×ハンモック就寝」。

しっかりタープを張れることが前提

このハンモック泊スタイルは適度な樹間の場所を見つけなければならないのがちょっとしたハードルとなる。

それとしっかりタープを張れることが前提。
またハンモックを吊すスペース(適度な幅、張り具合)の目算をつけることも大切だ。

木の幹や枝の太さに応じる状況判断も出てくるため、ハンモックの設置に不安がある人は、タープを張る前にハンモックを張ってみることをおすすめする。

設営の手順

1. このタープの場合、横幅は約460cm。樹間はそれより若干狭い400cm程度の場所を見つける。
設営前の目安として、タープの生地をまず広げる。

2. メインポールを木に向かって手前に配置して自立。
生地が木に干渉しないか確認し、残りの4点の張り綱を伸ばしてペグダウン。

3. ロープの結び方を知らなくても簡単にセットできる&木の幹に巻きやすいオススメ道具がスリングロープ2本(約120cm)。
樹木保護用の布のほか、カラビナもあると楽。

4. 木に布を当て、ロープをかけてカラビナでハンモックを吊せば完成。

コンパクトテントをプラス

このタープはファミリー向けなのでかなり余裕。
側面片側がハンモックエリアのため、もう片側はスペースが空いている。
そこにコンパクトテントをセットすれば、デュオキャン仕様のキャンプサイトとして成立。

雨天時の備え

上部からの雨をしのげても、雨水は木の幹からロープをつたってハンモック生地の背面を濡らす。
よって雨天時のハンモック就寝時には、このようにマットレスを敷くことを忘れずに。

座って作業できる高さに

ハンモックの高さをテーブルにそろえれば作業効率はいい。

夏キャンプの基本とスタイルに合わせた3つの応用を紹介しました。あなたにあったスタイルに挑戦してみてください!

協力/outsideBASE
群馬県吾妻郡長野原町大字北軽井沢字鷹繋2032-2457
標高約1000mに位置し、なおかつフィールド全体がカラマツ林に囲まれているため夏場は一日中涼しく、快適に過ごせるキャンプ場。

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