京福電気鉄道は2023年5月30日、嵐電(京福電気鉄道嵐山線)に新型車両7両を導入すると発表しました。

現在嵐電に在籍する電動客車27両のうち、老朽化が進んでいるモボ101形6両と301形1両を置き換えます。導入スケジュールは、2024年度に1両、2025~2028年度にかけて計6両の予定です。

新型車両の愛称は「KYOTRAM」(きょうとらむ)。嵐電のイメージカラーである京紫色を基調とし、沿線風景に溶け込むシンプルなデザインとしました。車体前後の曲線的なフォルムは、古くからの「路面電車」や「嵐電」の車両の特徴をオマージュしたものだといいます。

車両の特徴としては、安全性・安心性・快適性のさらなる向上を図り、バリアフリーや多言語対応ですべての人にやさしい利用環境を整備。車内には「ナノイーX発生装置」を搭載します。

さらに環境負荷の低減を図るため、VVVFインバータ制御と回生ブレーキを導入。現在の抵抗制御車両と比較すると、1両あたりの消費電力量は約半分となる見込みです。

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