店頭にズラリと並ぶレインウエア。
この中から自分に合う1着を探そうとしてもどれを選べばいいのか迷ってしまう。
そこで今回は釣具店スタッフに教わった基本的な選び方、釣り物に合う素材選び、価格や機能によるチョイスなどを紹介しよう。
【釣り物と予算でレインウエアの素材を決める】ウエア選びの基本
釣り用のレインウエアに使われている素材は大きく分けてゴム系のPVC(ポリ塩化ビニル)&PU(ポリウレタン)素材と透湿防水素材である。
PVC&PU素材のレインウエアは、完全防水なので大雨の日や、波しぶきをかぶりビショ濡れになっても安心だが、ウエア内部の汗は外へ発散されないので蒸れやすい。
透湿防水素材は、ウエア内部の汗などの水蒸気を外に発散しドライに保つ「透湿性」と、雨などの浸入による濡れを防ぐ「防水性」を備えた素材で、「ゴアテックス」を始め、ダイワ「レインマックス」、シマノ「ドライシールド」など釣具メーカーオリジナルがある。
軽くて動きやすく、デザインの自由度も高い。
取材で訪れたのはキャスティング新大宮バイパス店。
キャスティンググループの中で最もウエアに力を入れている店の一つで広大な売り場にウエアが多数展示・販売されている。
まずはウエア担当の柴田悠平さんにトレンドをたずねてみた。
PVC&PU素材のレインウエアは、女性アングラーの増加の影響もあり、オレンジやピンクなどの明るいカラーも増えている。
「透湿素材のウエアは軽くて柔らかく、ストレッチ性に優れて動きやすい製品が多くなりました。夏に向けた商品としてハーフパンツのタイプも登場し、今夏の流行になりそうです」とのこと。
次にレインウエアの選び方の基本について教えてもらった。
購入を予定しているお客さんが来店されたら、柴田さんはまず普段楽しんでいる釣り物、もしくは釣行予定がある釣り物を聞いて、予算の範囲内でおすすめする製品を選ぶという。
「たとえばコマセ釣りなど汚れやすい釣り物のときは、サッと洗い流せばキレイになるPVC&PU素材。
マルイカや、ルアーなどロッド操作を頻繁に行う釣りなら、軽くて動きやすい透湿防水素材のウエアをすすめています」。
レインウエアを選ぶときの注意点については、「サイズ表記だけに頼らず、試着して体型に合うウエアを選ぶことが重要です」。
着用したら腕を上げたり下ろしたりして、動きやすいかどうかを確認することも大切だという。
さて、用途別のレインウエアの選び方について。
PVC&PU、透湿防水などそれぞれの素材がどの釣り物に適しているのか紹介する「釣り物で選ぶ」、透湿防水ウエアの素材や機能に着目した「価格と機能で選ぶ」の二方向からの選び方と、近年ラインアップの充実が著しいレディスウエアの動向やウエアを長持ちさせる秘訣、簡単にできる手入れ法を紹介しよう。
ダイワ製品を中心に数多くのウエアを取り扱っているキャスティング新大宮バイパス店
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取材協力/キャスティング新大宮バイパス店
所在地=埼玉県さいたま市西区内野本郷378
電話=048・621・2281
営業時間=月~土、祝前日10~21時、日祝日10~20時