ドレスアップ派と実用派、それぞれが楽しめるカスタム
昨今のアゲトラ市場を見渡しみると、ユーザー層は大きく二つに分かれるようです。
ひとつはドレスアップ派。前述のようなカスタムを施して楽しんだり、さらには荷台をキャンプスペースに改造してアウトドアを楽しむユーザーです。こうしたユーザーを狙った商品やコンプリートが数多くリリースされており、カスタムの祭典「東京オートサロン」に行くと、多種多様なカタチのアゲトラが目を楽しませてくれます。
もう一方は実用派。一次産業従事者や建設業者などのプロフェッショナルが、軽トラックの実用性を向上させるために改造するようです。リフトアップすることで最低地上高が拡大し、さらに大径のオフロードタイヤを履かせることができることから、これまで苦労して走っていた場所でも楽にクリアできるようになります。
また、若年層の農業従事者などは味気のない軽トラをアゲトラにすることで、農耕地に入りやすくなるだけでなく、毎日楽しく軽トラに乗れるという目的もあるのだとか。
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アゲトラの注意点もしっかり理解しておこう
一方、アゲトラはメリットばかりではありません。車高を上げることでハンドリングが悪くなる場合があり、未舗装地を走る時は転倒の危険性が高まるケースも。さらに、大径タイヤにするとより多くのパワーが必要となり、それに伴って燃費が悪化します。
また、リフトアップの方法やアップ量によっては、車検時の構造変更が必要になります。またノーマルに比べると、サスペンションアームやドライブシャフトへの負担がかかる場合があります。
価格が高いリフトアップキットは、やはりそれなりの理由があるもの。愛車をアゲる場合は、ショップとよく相談をしてから決めないと、後から泣きを見ることがあります。安直な方法ほどリスクが大きいことを理解した上で、アゲトラを楽しみましょう。
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